Page:Basho Haiku Zenshu.djvu/170

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    年暮れぬ笠着て草鞋穿きながら

    蛤の生る甲斐あれ年の暮

     乞うてくらひ貰うてくらひさすがに年の暮れければ

    めで度人の數にも入らん年の暮

    盜人に逢うた夜もあり年の暮

    月雪とのさばりけらし年の暮

    魚鳥のこゝろは知らじ年の暮

    なりにけりなりにけり迄年の暮

    皆拜め二見の七五三を年の暮