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Page:時計用法解説:一名・時計所有者心得.pdf/7

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時計を購求るには時計職外の商店にて廉價に惑ひ善良品なりと思ひ求むるはおほひなる誤なり大抵其品は必ず器械等不良品なり上にも述る如く時計商も殊に世に信用を得たる店にて買ふときは決して不良品を與ふることなし此等は購求かうひとの最も注意すべきことなり
[第四圖省略]
デュボワー[注釈 1]と云へる佛蘭西の有名なる時計師がかきしるせしに時計匠とけいしが二三年以降時計專賣を得たるより一層ひときは勉强して他人をたますの所業はたえてこれなきに至れりと云ふ衆人に時計のえらみ方を敎導せしめ專ら購求者の便利と謀るに注意を加へること然り

○時計を所持する者の心得

時計を所有もつには平常つねに能く注意こゝろがけること肝要なり第一時計は日毎に捲くへき時をみだりにせず時刻を定めて鍵を捲くべし其之そのこれを捲へきとき鍵を固く握りて廻轉まはすこと勿れ又時計の動搖うごかぬよふに持て鍵と共に廻轉まはすべからず鍵を持たる手ばかりを順に廻し決して逆に戾すへからず然らざれば毀傷きずつくことあり然れども進度の都合に由て二三分時間は戾すも妨げなし捲終れは物によせて少しも動かすべからず橫に置くときは柔かなる物の上に置へし然らざれば「テンプ」が機器を動搖うごかし以て時に差違遲速を生すれは其時指針を等分の時に合すへし又柱に懸る時は龍頭ばかりにて懸るへからず
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