- 底本: A.J. Wensinck, "Bar Hebraeus's Book of the Dove together with some chapters from his Ethikon". 1919(ENGLISH FROM SYRIAC)
- ウィキソースによる日本語訳
鳩の書
<< 悔い改めについて >>
賢明な人は、罪の有害性を理解するとすぐに、自分が犯した罪を悔い改めます。慣れ親しんだ罪は捨て去り、二度と罪を犯さないと決意します。そして、悔い改めは神に捧げられれば必ず受け入れられるという考えで、自らを慰めます。ニネベの住民や、使徒の長シモンの場合がそうです。
罪は、傲慢、虚栄、嫉妬、ごますりといった理性から、あるいは怒り、短気、恨みといった苛立ちからから、あるいは貪欲、放縦、好色といった欲望から生じます。知っていて犯す者の罪は、たとえ小さくても、極めて大きいのです。罪を犯した悔い改める者は、洗礼者ヨハネから洗礼を受けた者たちがしたように、嘆き悲しむ声とともに自分の罪を告白し、神の赦しを懇願しなければなりません。そして、信じた者たちが使徒たちのところに来て、自分の過ちを告白しました。使徒ペテロは言います。「互いに過ちを告白しなさい。」〈ヤコブ 5:16〉。そして使徒ヨハネは言います。「もし私たちが自分の罪を告白するなら、神は真実で正しい方ですから、その罪を赦してくださいます。」
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原文:
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この作品は1930年1月1日より前に発行され、かつ著作者の没後(団体著作物にあっては公表後又は創作後)100年以上経過しているため、全ての国や地域でパブリックドメインの状態にあります。
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翻訳文:
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