青木繁書簡 明治38年 梅野満雄宛(一)

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   月日不明

   野滿雄樣

 拜啓昨夜ハ御世話に預かり缺禮仕候 陳唯今非常に碎少の金錢に差つかへ居り候て困却此上

も無く來十日午後書店の方より計算の約在れば夫迄の處何とか少し御立替御合被下間敷哉 本

日午後拜借に罷出申す可く候、是が貧乏の一先づ終󠄁りなる可きかと思へば左樣には無けれども、

甚だ心配にて米櫃空しき有樣何卒御憫察被下度、申上兼󠄁ては心一ぱいなれども何分に酸痛の至り

切なきまゝ厚顔不惡思召被下度。十一日午前󠄁迄の間を金三圓は合被成下まじくや、若しかすれ

ば二圓にてもよろしく)本日午後六時迄參堂仕る可く、(用事差起るかもしれず、其時は坂本君參

堂する事になり可申候)取急󠄁ぎ拜具

                                     靑 木

  滿雄樣

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