陬波御記文・陬波私注
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陬波御記文・陬波私注の底本一覧
『陬波御記文』とその注釈書『陬波私注』は、金沢文庫に所蔵される諏訪神社上社関係の重要文献である。上社の御射山祭で、祭神を体現する大祝が神の託宣として朗読した「大宣(おおのっと)」を記録したものとされる。
『御記文』は、称名寺2代目長老・剱阿(1261年~1338年)、僧・全海、「某」の三者による三冊の写本が伝わり、剱阿本は巻頭部分のみ、全海本と某本は全文が現存する。『私注』も同様に全海本と某本の写本が残る。
鎌倉にこの文書が伝わった背景には、金沢氏が上社の氏子として御射山祭に奉仕していたことがあるとされる。