鐵道震害調査書/第一編/第三章/第二節/七
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七 熱海線(建設線)千歳川橋梁
構造概要 (附圖第六十三及び第六十四並に寫眞第百四十八及び第百四十九參照) 本橋梁は湯河原熱海間國府津起點13哩66鎖36節9に在り,單線並列式にして上路鋼鈑桁徑間60呎3連及び徑間40呎2連より成り,全長281呎4吋なり。橋梁上線路は直線にして南16度12分西に向ひ1⁄100の勾配中に在り。架橋地點の地質は砂利及び玉石混り赤土にして,基礎工は橋臺橋脚とも混凝土工とし,軀體は何れも側粗石積玉石入混凝土工にして大正十二年四月に竣工せしものなり。
混凝土の調合はセメント1,砂3,砂利6(桁座に對してはセメント1,砂2,砂利4)の割合にして橋桁の設計荷重はE33なり。地震當時に於て本橋梁は橋臺橋脚のみ竣工し,橋桁未だ架設せられず唯下り線上に土運車を通過せしむるため軌條桁を架設しありたるのみなりき。
被害狀況 (附圖第六十三及び第六十四並に寫眞第百四十八及び第百四十九參照) 上り線は熱海方橋臺を除き孰れも橋臺橋脚は水平に切斷せられ,就中第一號橋脚は切斷の上部甚しく熱海方に傾斜し辛うじて顚倒を免れ,第三號橋脚も亦熱海方と川上方とに傾斜せり。
| 橋臺,橋脚 | 軀體 | 切斷箇所(床石面よりの距離)(呎) | |
| 地盤より床石面までの高(呎) | 第一切斷面 | 第二切斷面 | |
| 國府津方橋臺 | 32.0 | 14.8 | 31.5 |
| 第一號橋脚 | 33.0 | 22.6 | 26.5 |
| 第二號橋脚 | 32.0 | 22.6 | 34.0 |
| 第三號橋脚 | 34.0 | 17.1 | 21.8 |
| 第四號橋脚 | 26.0 | 12.7 | 23.3 |
下り線は兩橋臺を除き橋脚は總て水平に切斷せられ,第一號橋脚は熱海方に傾斜し,第四號橋脚も亦熱海方に摺動せり。
| 橋脚 | 軀體 | 切斷箇所(床石面よりの距離)(呎) | |
| 地盤より床石面までの高(呎) | 第一切斷面 | 第二切斷面 | |
| 第一號橋脚 | 33.0 | 24.3 | 32.5 |
| 第二號橋脚 | 35.0 | 22.5 | 36.2 |
| 第三號橋脚 | 37.0 | 22.5 | 35.0 |
| 第四號橋脚 | 29.5 | 13.6 | 25.2 |