貨幣法中改正 (昭和八年)

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朕帝國議會ノ協贊ヲ經タル貨幣法中改正法律ヲ裁可シ茲ニ之ヲ公布セシム

御名御璽

昭和八年八月三十一日

內閣總理大臣子爵齋藤實

大藏大臣子爵高橋是淸

法律第五十八號(官報 九月一日)

貨幣法中左ノ通改正ス

第二條中「二分」ヲ「七五〇ミリグラム」ニ改ム

第三條中「白銅貨幣」ヲ「ニッケル貨幣」ニ改ム

第五條第三號ヲ左ノ如ク改ム

 ニッケル貨幣 純ニッケル

第六條 貨幣ノ量目ハ左ノ如シ

 二十圓金貨幣 十六・六六六六グラム
 十圓金貨幣 八・三三三三グラム
 五圓金貨幣 四・一六六六グラム
 五十錢銀貨幣 四・九五グラム
 二十錢銀貨幣 一・九八グラム
 十錢ニッケル幣 四グラム
 五錢ニッケル貨幣 二・八グラム
 一錢靑銅貨幣 三・七五グラム
 五厘靑銅貨幣 二・一グラム

第七條中「白銅貨幣」ヲ「ニッケル貨幣」ニ改ム

第十條 金銀貨幣量目ノ公差ハ左ノ如シ

金貨幣二十圓ハ每片〇・〇三二四グラム一千枚每ニ三・一一二五グラム十圓ハ每〇・〇二二六八グラム一千枚每ニ二・三二五〇〇グラム五圓ハ每片〇・〇一六二グラム一千枚每ニ一・五三七五グラムトス
銀貨幣五十錢ハ每片〇・〇六四一二グラム一千枚每ニ三・九九九七五グラム二十錢ハ每片〇・〇四〇一二グラム一千枚每ニ一・九九九八七グラムトス

第十一條 金貨幣ノ通用最輕量目ハ二十圓金貨幣一六・五七五グラム十圓金貨幣八・二八七五グラム五圓金貨幣四・一四三七五グラムトス

第十二條中「白銅貨幣」ヲ「ニッケル貨幣」ニ改ム

本法ハ公布ノ日ヨリ之ヲ施行ス

從來發行ノ白銅貨幣ハ從前ノ通通用スヘシ

この著作物は、日本国の旧著作権法第11条により著作権の目的とならないため、パブリックドメインの状態にあります。同条は、次のいずれかに該当する著作物は著作権の目的とならない旨定めています。

  1. 法律命令及官公󠄁文󠄁書
  2. 新聞紙及定期刊行物ニ記載シタル雜報及政事上ノ論說若ハ時事ノ記事
  3. 公󠄁開セル裁判󠄁所󠄁、議會竝政談集會ニ於󠄁テ爲シタル演述󠄁

この著作物はアメリカ合衆国外で最初に発行され(かつ、その後30日以内にアメリカ合衆国で発行されておらず)、かつ、1978年より前にアメリカ合衆国の著作権の方式に従わずに発行されたか1978年より後に著作権表示なしに発行され、かつ、ウルグアイ・ラウンド協定法の期日(日本国を含むほとんどの国では1996年1月1日)に本国でパブリックドメインになっていたため、アメリカ合衆国においてパブリックドメインの状態にあります。