蜂の書/第27章
蜂の書
[編集]第27章
[編集][1] << イサクがヤコブに与えた祝福について >> [2]
ヤコブは父イサクから祝福を受けたとき77歳でした。しかし、兄エサウから祝福と長子の権利を盗み、兄の前からハランへ逃げました。最初の夜、ヤコブは地から天へ伸びる梯子を見ました。その梯子には天使たちが上り下りしており、その頂上には神の力がありました。ヤコブは目を覚まし、「これは主の宮だ」と言いました。彼は頭の下にあった石を取り、それを祭壇として立て、神に誓いを立てました。梯子はキリストの磔刑の象徴であり、上り下りしていた天使たちは、救世主の誕生の日に羊飼いたちに福音を告げ知らせた天使たちの象徴でした。梯子の頂上にあった神の力は、アダムの形成において純粋な肉体の中に現れた神の言葉の象徴でした。幻が現われた場所は教会の象徴でした。彼が祭壇として立てた頭の下の石は、祭壇の型であり、その上に注いだ油は、祭壇に塗る聖なる油と同じであった。
ヤコブは母の兄弟であるアラム人ラバンのもとに行き、14年間、羊飼いとして彼に仕えた。彼は二人の娘、レアとその侍女ジルパ、ラケルとその侍女ビルハを妻に迎えた。ヤコブはラケルをレアよりも愛した。ラケルは年下で容姿が美しく、レアは涙目であったからである。レアによってヤコブには六人の息子が生まれた。ルビル(ルベン)は「神は大いなる方」と訳され(ヤコブは当時84歳であった)、シメオンは「従順な者」と訳され、レビは「完全」、ユダは「賛美」、イッサカルは「希望は近い」、ゼブルンは「贈り物」あるいは「住まい」である。ラケルによって二人の息子が生まれた。ヨセフは「加えるもの」である。ヤコブは父ヤコブの子で、その名は「慰め」である。ジルパにより二人の息子が生まれた。
[p.46]
ガドは「幸運」、アシェルは「賛美」である。ビルハにより二人の息子が生まれた。ダンは「裁き」、ナフタリは「励ましを与える者」[3]、そしてディナという名の娘が一人いた[4]。20年後、ヤコブはイサクのもとに戻った。イサクは180歳まで生きた[5]。ヤコブが父のもとへ行ってから23年後、ヨセフは兄弟たちによってミディアン人に20ディナル[6]で売られた。イサクが死んだとき、ヤコブは120歳であった。
脚注
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