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蜂の書/第10章

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蜂の書

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第10章

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[1] << 発光体の創造について >> [2]


第四日目に神は、空気、光、火という三つの物質から、太陽、月、星という発光体を造られた。神は空気中の物質を取り、ランプのような器を用意し、火と光を混ぜて満たした。火の性質上、光は存在せず、光には熱もなかったため、火は光に熱を与え、光は火に輝きを与えた。こうして、これら二つから太陽、月、星という発光体が造られたのである。ある者は、発光体は朝に造られ、太陽は東に、月は西に置かれたと言う。またある者は、発光体は夕方に造られ、太陽は西に、月は東に置かれたと言う。そのため、ユダヤ人は14日を夕方に祝うのである[3]。またある者は、すべての発光体は創造されたとき東に置かれ、太陽は昼間に軌道を終え、月は夕暮れまで待ってから軌道を再開したと言う。光の軌道は天空の下にあり、人々が愚かにも主張したように定まっておらず、天使が導く。マール・イサクは言う。「太陽は東から西へと軌道を描き、東から昇るまで一晩中、北の高山の背後に隠れ続ける。」そして哲学者たちは、夜の間、光の軌道は地中を描いていると言う。


脚注

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  1. オックスフォード写本第11章。
  2. 創世記 1:14。
  3. 出エジプト記第12章18節を参照。
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原文:

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