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蜂の書/第1章

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蜂の書

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第1章

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<< 宇宙創造に関する神の永遠の意図について >>


真理の道のまっすぐな道から迷い出ないように、私たちは聖典から講話の材料を得るのがよいでしょう。祝福されたダビデはこう言っています。「主よ、あなたは代々、山々が形づくられる前から、私たちの住まいでした。」聖霊の竪琴奏者ダビデは、アダムと他の被造物が創造された時にその構造の始まりがあったとしても、神の心には始まりがなかったことをここで明らかにしています。それは、神が日々新たにされるものに関して新しい考えを持っているとか、創造物の建設が神の心の中で新たに計画されたなどと思われないようにするためです。神が創造したもの、そしてこれから創造しようとしているもの、来世の驚くべき建設さえも、神の不変の心の中で永遠の昔から計画されていたのです。母親の胎内にいる自然の子が、自分を産んだ人を知らず、神に次いで自分を形づくった父を意識することもありません。同様に、アダムも創造主の心の中にいながら、創造主を知らなかった。そして彼が創造され、自らが創造されたことを認識したとき、彼がその知識をもっていたのはたった六時間だけであり、その間に知識から無知へ、善から悪への変化が彼を襲った。したがって、神の摂理が世界を創造しようとしたとき、アダムの骨格が最初に神の心の中で計画され、構想され、次に(他の)生き物の骨格が構想されました。ダビデが言うように、「山々が構想される前に」である。したがって、アダムは構想に関して(他の)被造物よりも古く、(他の)被造物は誕生と創造に関してアダムよりも古いのです。そして神は沈黙のうちに、一言ですべての被造物を創造しましたが、神はアダムを自らの思考から引き出し、聖なる手で形作り、御霊から命の息を吹き込みました。こうしてアダムは生きた魂となり、神は善悪の区別に関する知識を彼に与えた。人間が創造主を認識したとき、神は人間の心の中に形作られ、考え出された。そして人間は創造主である神の神殿となった。聖書にこう書いてある。「あなたがたは神の神殿であり、神の霊があなたがたのうちに宿っていることを知らないのか。」また、「わたしは彼らの間に住み、彼らの間を歩む」とも書いてあります。

この文書は翻訳文であり、原文から独立した著作物としての地位を有します。翻訳文のためのライセンスは、この版のみに適用されます。
原文:

この作品は1930年1月1日より前に発行され、かつ著作者の没後(団体著作物にあっては公表後又は創作後)100年以上経過しているため、全ての国や地域でパブリックドメインの状態にあります。

 
翻訳文:

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