自刻

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Wikisource:文学 < 『死刑宣告

本文[編集]

自刻
萩原恭次郎

無役な労役が雄牛の動脈のやうにつづく!
革命の旗はしなびた花弁のやうに!
肋骨によぢれはりついてゐる!
飢えたる犬は私の骨をあさつている!
私の蒼ざめたる握手は死よりも冷い!
私にふれるものは夜の獲物だ!
羽ばたく陰府よみへの友だ!
黒き的だ!
私は私の冷たいピストルと冷酷な意思を愛する!

解題[編集]

作者:萩原恭次郎

底本:萩原恭次郎『死刑宣告』日本図書センター〈愛蔵版詩集シリーズ〉(2004年3月25日初版第1刷発行) ISBN 978-4-8205-9599-1

表記について:旧仮名遣いは初版本(1925年10月18日発行、長隆舎書店)のまま、漢字は常用漢字に改めてある。

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