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聖金口イオアン教訓下/第24講話

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第24講話

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<<間断かんだんなくとうすべし>>


われ自己じこ尽力じんりょくにてすあたはざるものを、とうにより、すなはちかわらざるとうによりてたやすくなしぐることをべし。じつうれひおいても、よろこびにおいても、こうまた幸福こうふくおいても、つね間断かんだんなくとうすべし、よろこびと幸福こうふくとにおいては、それのやぶられず、またへんぜられずして、ながおわらざらんことをいのるべく、かなしみとこうとにおいては、なにかよろこばしき改変かいへんひ、なぐさむべき安寧あんねいもつてこれにへられんことをいのるべし。なんぢ安寧あんねいらんか。其時そのとき安寧あんねいかたうごかざるものとなりてそんせんことをかみねがふべし。暴風ぼうふうおこるをるか。激動げきどうおくりて、暴風ぼうふうのち安穏あんおんたまはんことを熱心ねっしんかみいのるべし。きかれしや。なんぢはきかれしがため感謝かんしゃすべし。きかれざりしや。なんぢはきかれんがため忍耐にんたいたもつべし。