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禮記/內則


後王命冢宰,降德於眾兆民。子事父母,雞初鳴,咸盥漱,櫛縰笄總,拂髦冠緌纓,端韠紳,搢笏。左右佩用,左佩紛帨、刀、礪、小觿、金燧,右佩玦、捍、管、遰、大觿、木燧,偪,屨著綦。婦事舅姑,如事父母。雞初鳴,咸盥漱,櫛縰,笄總,衣紳。左佩紛帨、刀、礪、小觿、金燧,右佩箴、管、線、纊,施縏帙,大觿、木燧、衿纓,綦屨。以適父母舅姑之所,及所,下氣怡聲,問衣燠寒,疾痛苛癢,而敬抑搔之。出入,則或先或後,而敬扶持之。進盥,少者奉盤,長者奉水,請沃盥,盥卒授巾。問所欲而敬進之,柔色以溫之,饘酏、酒醴、芼羹、菽麥、蕡稻、黍粱、秫唯所欲,棗、栗、飴、蜜以甘之,堇、荁、枌、榆免槁薧滫以滑之,脂膏以膏之,父母舅姑必嘗之而後退。男女未冠笄者,雞初鳴,咸盥漱,櫛縰,拂髦總角,衿纓,皆佩容臭,昧爽而朝,問何食飲矣。若已食則退,若未食則佐長者視具。凡內外,雞初鳴,咸盥漱,衣服,斂枕簟,灑掃室堂及庭,布席,各從其事。孺子蚤寢晏起,唯所欲,食無時。由命士以上,父子皆異宮。昧爽而朝,慈以旨甘,日出而退,各從其事,日入而夕,慈以旨甘。父母舅姑將坐,奉席請何鄉;將衽,長者奉席請何趾。少者執床與坐,御者舉几,斂席與簟,縣衾篋枕,斂簟而襡之。父母舅姑之衣衾簟席枕几不傳,杖屨只敬之,勿敢近。敦牟卮匜,非餕莫敢用;與恒食飲,非餕,莫之敢飲食。父母在,朝夕恒食,子婦佐餕,既食恒餕,父沒母存,冢子御食,群子婦佐餕如初,旨甘柔滑,孺子餕。在父母舅姑之所,有命之,應唯敬對。進退周旋慎齊,升降出入揖游,不敢噦噫、嚏咳、欠伸、跛倚、睇視,不敢唾洟;寒不敢襲,癢不敢搔;不有敬事,不敢袒裼,不涉不撅,褻衣衾不見里。父母唾洟不見,冠帶垢,和灰請漱;衣裳垢,和灰請浣;衣裳綻裂,紉箴請補綴。五日,則燂湯請浴,三日具沐,其間面垢,燂潘請靧;足垢,燂湯請洗。少事長,賤事貴,共帥時。男不言內,女不言外。非祭非喪,不相授器。其相授,則女受以篚,其無篚則皆坐奠之而後取之。外內不共井,不共湢浴,不通寢席,不通乞假,男女不通衣裳,內言不出,外言不入。男子入內,不嘯不指,夜行以燭,無燭則止。女子出門,必擁蔽其面,夜行以燭,無燭則止。道路:男子由右,女子由左。子婦孝者、敬者,父母舅姑之命,勿逆勿怠。若飲食之,雖不耆,必嘗而待;加之衣服,雖不欲,必服而待;加之事,人待之,己雖弗欲,姑與之,而姑使之,而後復之。子婦有勤勞之事,雖甚愛之,姑縱之,而寧數休之。子婦未孝未敬,勿庸疾怨,姑教之;若不可教,而後怒之;不可怒,子放婦出,而不表禮焉。父母有過,下氣怡色,柔聲以諫。諫若不入,起敬起孝,說則復諫;不說,與其得罪於鄉黨州閭,寧孰諫。父母怒、不說,而撻之流血,不敢疾怨,起敬起孝。父母有婢子若庶子、庶孫,甚愛之,雖父母沒,沒身敬之不衰。子有二妾,父母愛一人焉,子愛一人焉,由衣服飲食,由執事,毋敢視父母所愛,雖父母沒不衰。子甚宜其妻,父母不說,出;子不宜其妻,父母曰:「是善事我。」子行夫婦之禮焉,沒身不衰。

〈訳:NDLJP:1118535/155 后王こうわうママ冢宰ちようさいめいじ、とくしう兆民てうみんくだす。子、父母ふぼつかふるは、けいはじめてけ ば、みなてあらくちすゝぎ、くしけづかみつゝかざふさつけ、あげまきはらひ、かんむりしてひもむすび、 たんまへだれおびし、こつさしはさむ。左右さいうに用をぶ。ひだり紛帨ふんぜいたうれい小觽せうけい金燧きんすゐ び、みぎけつかんくわんせい大觽たいけい木燧もくすゐぶ、むかばきし、きてく。舅姑きうこつかふ るは、父母ふぼつかふるが如し。けいはじめてけば、みなくわんそうし、しつけいそうし、 衣紳いしんし、ひだり紛帨ふんぜいたうれい、小けい金燧きんすゐび、みきしんくわんせんくわうの、縏袠はんちつほどこしたる と、大けいすゐとをび、えいむすくつし、以て父母舅姑きうこの所にく。所に及べ ば、氣をくだこゑよろこばせ、ころも燠寒いくかんと、疾痛しつつう苛癢かやうとをひて、つゝしんで之を抑掻よくさう す。出入しゆつにふには則ちあるひは先だちあるひは後れて、つんしママんで之をたすす。くわんすゝむる に、少者せうしやはんほうじ、長者ちやうしやすゐを奉じて、沃盥よくくわんせんをふ、くわんはればきんさづく、ほつ する所をうて、つゝしんで之をすゝめ、いろやはらげて以て之をく、饘酏せんい酒醴しゆれいばう かう菽麥しゆくばく蕡稻えんたう黍粱しよしやうじゆつたゞほつする所のまゝにす。さうりつみつ以て之をあましと、 きんくわんふん免薧ぶんこうあり、滫瀡しうずゐ以て之をなめらかにし、脂膏しかう以て之をあぶらにす、父母ふぼきう 必ず之をめて、而して後に退しりぞく。男女だんぢよいま冠笄くわんけいせざる者は、けいはじめて けば、みなくわんそうし、しつしてばうはらひ、總角そうかくえいむすび、みな容臭ようしうぶ、昧爽まいさう にしててうす、何をか食飮しよくいんせんとふ。若しすでしよくしたれば則ち退しんぞぎ、若し未だ しよくせざれば則ち、長者ちうやママしやたすけてる。 NDLJP:1118535/156 およそ内外、けい初めてけば、みなくわんそうし、衣服いふくし、枕簟しんてんをさめ、室堂しつだう及びてい灑掃さいさうし、せきき、各〻おの其事にしたがふ。じゆ子ははやおそく、たゞほつする 所のまゝにて、くらふにときし。命士めいしより以上いじやうは父子皆きうことにす、昧爽まいさうにして てうし、いつくしむに旨甘しかんを以てす、でて退しりぞき、各〻おの其事にしたがふ。りてせき し、いつくしむに旨甘しかんを以てす。父母舅姑きうこまさせんとすれば、せきほうじて、何くに むかはんとひ、まさしとねせんとすれば、長者ちやうしやせきほうじて、何くにあとせんとひ、 少者せうしやゆかりてともす。御者ぎよしやげ、せきてんとををさめ、きんけ、まくらはこにし、てんをさめて之をつゝむ。父母舅姑きうこきんてんせきしんうつさず、杖屨ぢやうくは之を 祗敬しけいしてあへちかづくことなかれ。たいばうは、しゆんあらざれば敢て用ふることなかれ。およつね食飮しよくいんは、しゆんあらざれば之を敢て飮食いんしよくすることなかれ。父母いませば、朝夕てうせきつねしよくには、子婦しふたすけてしゆんし、つねしゆんことごとくらふ。ちゝぼつしてはゝそんせば、 冢子ちようし御食ぎよしよくし、羣子ぐんしたすしゆんすることはじめの如し、旨甘しかん柔滑じゆうかつは、孺子じゆししゆんす。 父母ふぼ舅姑きうこの所に在るとき、之に命ずること有れば、應唯おういけいたいし、進退しんたい周旋しうせん愼齊しんせいに す。升降しようかう出入しゆつたふ揖遊いういうするときに、敢て噦噫ゑつあい嚏咳ていがい欠伸けんしん跛倚ひい睇視ていしせず。敢て 唾洟だたいせず。さむくとも敢てしふせず。かゆくとも敢てかず。敬事けいじあらざれば、敢てたん せきせず。わたらざればかゝげず。褻衣衾せついきんうらあらはさず。父母の唾洟だていあらはさず。くわん たいあかつけば、はひくわしてすゝがんとひ、衣裳いしやうあかつけば、はひくわしてあらはんと ひ、衣裳いしやう綻裂ていれつすれば、はりいとして補綴ほせつせんとふ。五日には則ちわかしてよくせ んと請ひ、三日にもくそなふ。其のあひだめんあかつけばゆるすわかしてあらはんとふ、あしあか つけば、わかしてあらはんとふ。せうちやうつかへ、せんつかふるは、みなこれしたが ふ。 NDLJP:1118535/157 だんうちはず、ぢよほかを言はず。まつりあらに非ざれば、あひさづけず。其 のあひさづくるには、則ちぢよは受くるにはこを以てし、其のはこ無きときは、則ち皆坐し て之をきて、而して后ママに之を取る。外内ぐわいないともにせず。湢浴ふくよくを共にせず。しん せきつうぜず。乞假きつかを通ぜず。男女だんぢよ衣裳いしやうを通ぜず。内言ないげんでず、外言ぐわいげんらず。だん うちに入れば、うそぶかずさず。よるくにはしよくを以てす、しよくければ則ちむ。 女子ぢよしもんを出づれば、必ず其めん擁敝ようへいママす。夜行くにはしよくを以てす、しよく無ければ 則ちむ。道路だうろ男子だんしみぎよりし、女子ぢよしひだりよりす。子婦しふかうなる者けいなる者 は、父母舅姑きうこめいは、さからふことなかれ、おこたることなかれ。若し之に飮食いんしよくせしむれ ば、たしまずと雖も、必ずめて待つ。之に衣服いふくくはふれば、ほつせずと雖も、必 すママふくしてつ。之に事をくはふるとき、人之にかはればおのれほつせずと雖も、しばらく之 にあたへ、しばらく之に使つかはしめて、而して后ママに之をふたゝびせよ。子婦しふ勤勞きんらうの事あれば、 はなはだ之をあいすと雖も、しばらく之をゆるして、やすんじて數〻しばしば之をいこはす。子婦いまかうあらず未だけいならざるも、もつ疾怨しつゑんすること勿れ、しばらく之にをしへよ。若し教ふ 可からずして、而して后ママに之をめよ。む可からざれば、はないだして 而してれいあきらかにせざれ。 NDLJP:1118535/158 父母ふぼあやまちあらば、くだいろよろこばしめ、こゑやはらかにし以ていさめよ。いさめ し入らざれば、たつけいたつかうす、よろこべば則ちいさめよ、よろこばざれば、其の つみ郷黨きやうたう州閭しうりよんよりは、むし孰諫じゆくかんせよ。父母いかよろこばずして、之をむちうち てながすとも、あへ疾怨しつゑんせず、たつけいたつかうせよ。父每ふぼママ婢子ひし若しくはしよ 庶孫しよそんありて、はなはだ之をあいせば、父母ふぼぼつすと雖も、身をふるまで之をけいして おとろへず。子、二せふあらんに、父母は一人をあいし、子は一人をあいせば、衣服いふく飮食いんしよく より、執事しつじより、あへて父母の愛する所になぞらふことママれ。父母ぼつすと雖もおとろへ ず。はなはだ其のさいよろしきに、父母よろこばざればいだす。さいに宜しからざる に、父母是れ善くわれつかふと曰へば、夫婦ふうふれいおこなふ。身をふるまでおとろ へず。〉

父母雖沒,將為善,思貽父母令名,必果;將為不善,思貽父母羞辱,必不果。舅沒則姑老,冢婦所祭祀、賓客,每事必請於姑,介婦請於冢婦。舅姑使冢婦,毋怠,不友無禮於介婦。舅姑若使介婦,毋敢敵耦於冢婦,不敢并行,不敢并命,不敢并坐。凡婦,不命適私室,不敢退。婦將有事,大小必請於舅姑。子婦無私貨,無私畜,無私器,不敢私假,不敢私與。婦或賜之飲食、衣服、布帛、佩帨、茝蘭,則受而獻諸舅姑,舅姑受之則喜,如新受賜,若反賜之則辭,不得命,如更受賜,藏以待乏。婦若有私親兄弟將與之,則必復請其故,賜而後與之。適子庶子只事宗子宗婦,雖貴富,不敢以貴富入宗子之家,雖眾車徒舍於外,以寡約入。子弟猶歸器衣服裘衾車馬,則必獻其上,而後敢服用其次也;若非所獻,則不敢以入於宗子之門,不敢以貴富加於父兄宗族。若富,則具二牲,獻其賢者於宗子,夫婦皆齊而宗敬焉,終事而後敢私祭。

〈父母ぼつすと雖も、まさぜんを爲さんとすれば、父母の令名れいめいのこすを思ひて 必ずはたす。まさ不善ふぜんを爲さんとすれば、父母の羞辱しうじよくのこすを思ひて、必ずはたさ ず。きうぼつせば則ちらうす。冢婦ちようふ祭祀さいし賓客ひんかくする所は、ことごとに必ずふ。介婦かいふ冢婦ちようふふ。舅姑きうこ冢婦ちようふ使つかへば、おこたること毋れ。あへ介婦かいふ無禮ぶれいなるこ となかれ。舅姑きうこ介婦かいふ使つかへば、あへて冢婦に敵耦てきぐうすること毋れ。敢てなら かず、敢て並びめいぜず、敢て並びせず。凡そ私室ししつけと命ぜられざれば 敢て退しりぞかず。まさに事あらんとすれば、大小たいせう必ず舅姑きうこふ。子婦しふわたくしくわな く、わたくしたくはへなく、わたくしうつはなく、敢てわたくしさず、敢てわたくしあたへず。 あるひは之に飮食いんしよく衣服いふく布帛ふはく佩帨はいぜい茝蘭さいらんたまへば、則ち受けてこれ舅姑きうこけんず。舅姑きうこ 之を受くれば、則ちよろこぶことあらたたまものを受くるが如くす。若し之をかへたまへ ば則ちす。めいを得ざればさらたまものを受けたるが如くし、をさめて以てとぼしきを待 つ。私親ししん兄弟けいていありて、まさに之にあたへんとすれば、則ち必ずた其のひて、而して后ママに之をあたふ。 NDLJP:1118535/159 適子てきし庶子しよしは、つゝしみて宗子そうし宗婦そうふつかふ。貴富きふいへども、あへ貴富きふを以て宗子そうしの家 に入らず。車徒しやとおほしと雖も、ほかきて、寡約くわやくを以て入る。子弟してい衣服いふくきう きん車馬しやばおくらるゝときは、則ち必ず其うへけんじて、而して后ママに敢て其つぎ服用ふくようす。 けんずる所にあらざれば、則ち敢て以て宗子そうしもんに入らず。敢て貴富きふを以て父兄ふけい 宗族そうぞくくはへず。若しめば則ち二せいそなへ、其賢者けんしや宗子そうしけんず。夫婦ふうふみなさいし して宗敬そうけいす。事をへて而して后ママに敢て私祭しさいす。〉

飯:黍,稷,稻,粱,白黍,黃粱,稰,穛。

はんしよしよくたうりやう白黍はくしよ黄粱くわうりやうしよさくあり、〉

膳:膷,臐,膮,醢,牛炙。醢,牛胾,醢,牛膾。羊炙,羊胾,醢,豕炙。醢,豕胾,芥醬,魚膾。雉,兔,鶉,鷃。

ぜんきやうくんげうかい牛炙ぎうしやかい牛胾ぎうしかい牛膾ぎうくわい羊炙やうしややう かい豕炙ししやかい豕胾しし芥醤かいしやう魚膾ぎよくわいじゆんあんあり、〉

飲:重醴,稻醴清糟,黍醴清糟,粱醴清糟,或以酏為醴,黍酏,漿,水,醷,濫。

いん重醴ぢゆうれい稻醴たうれい清糟せいさう黍醴しよれい清糟せいさう粱醴りやうれい清糟せいさうあるひを以てれいくる、黍酏しよし漿しやうすゐらんあり、〉

酒:清、白。

しゆせいはくあり、〉

羞:糗,餌,粉,酏。

しうきうふんあり。〉

食:蝸醢而菰食,雉羹;麥食,脯羹,雞羹;析稌,犬羹,兔羹;和糝不蓼。濡豚,包苦實蓼;濡雞,醢醬實蓼;濡魚,卵醬實蓼;濡鱉,醢醬實蓼。腶修,蚳醢,脯羹,兔醢,糜膚,魚醢,魚膾,芥醬,麋腥,醢,醬,桃諸,梅諸,卵鹽。

蝸海らかいありて苽食こしにはかうばく には脯羹ほかう鷄羹けいかう折稌せつとママには犬羹けんかう兎羹とかう和糝くわさんしてれうせず。とんゆびくにはつゝれうみたし、けいゆびくには醢醤かいしやうありてれうみたし、ぎよゆびくには卵醤らんしやうありてれうみたし、べつゆびくには醢醤かいしやうありてれうみたす、腵脩かしうママには蚳醢ちかい脯羹ほかうには兎醢とかい麋膚びふに は魚醢ぎよかい魚鱠ぎよくわいには芥醤かいしやう麋腥びせいにはかいしやう桃諸たうしよ梅諸ばいしよには卵鹽らんえんをもてす。〉

凡食齊視春時,羹齊視夏時,醬齊視秋時,飲齊視冬時。凡和,春多酸,夏多苦,秋多辛,冬多鹹,調以滑甘。牛宜稌,羊宜黍,豕宜稷,犬宜粱,雁宜麥,魚宜菰。春宜羔豚膳膏薌,夏宜腒鱐膳膏臊,秋宜犢麑膳膏腥,冬宜鮮羽膳膏膻。牛修,鹿脯,田豕脯,糜脯,麇脯,麋、鹿、田豕、麇,皆有軒,雉兔皆有芼。爵,鷃,蜩,范,芝栭,菱,椇,棗,栗,榛,柿,瓜,桃,李,梅,杏,楂,梨,姜,桂。大夫燕食,有膾無脯,有脯無膾。士不貳羹胾,庶人耆老不徒食。膾:春用蔥,秋用芥、豚;春用韭,秋用蓼。脂用蔥,膏用薤,三牲用藙,和用醯,獸用梅。鶉羹、雞羹、鴽,釀之蓼。魴鱮烝,雛燒,雉,薌無蓼。不食雛鱉,狼去腸,狗去腎,貍去正脊,兔去尻,狐去首,豚去腦,魚去乙,鱉去醜。肉曰脫之,魚曰作之,棗曰新之,栗曰撰之,桃曰膽之,柤梨曰攢之。牛夜鳴則庮,羊泠毛而毳、膻,狗赤股而躁、臊,鳥麃色而沙鳴、郁,豕望視而交睫、腥,馬黑脊而般臂、漏,雛尾不盈握弗食,舒雁翠,鵠鸮胖,舒鳧翠,雞肝,雁腎,鴇奧,鹿胃。肉腥細者為膾,大者為軒;或曰麋鹿魚為菹,麇為辟雞,野豕為軒,兔為宛脾,切蔥若薤,實諸醯以柔之。羹食,自諸侯以下至於庶人無等。大夫無秩膳,大夫七十而有閣,天子之閣。左達五,右達五,公侯伯於房中五,大夫於閣三,士於坫一。

NDLJP:1118535/160 およさい春時しゆんじなぞらへ、かうさい夏時かじなぞらへ、しやうさい秋時しうじなぞらへ、いんさい冬時とうじなぞらへ。凡そくわは、はるさんおほくし、なつおほくし、あきしんおほくし、冬 はかんおほくす。調てうするに滑甘こつかんを以てす。うしよろしく、ひつじしよよろしく、ゐのこしよくに宜しく、いぬりやうに宜しく、がんむぎに宜しく、うをに宜しく、はる羔豚かうとんに 宜しく、膏薌かうきやうぜんにす、なつ腒鱐きよしうに宜しく、膏臊かうさうぜんにす、あき犢麛とくべいに宜しく、 膏腥かうせいぜんにす、ふゆ鮮羽せんうに宜しく、膏羶かうせんぜんにす。牛脩ぎうしう鹿脯ろくほ田豕脯でんしほ麋脯びほ麕脯きんほあり。鹿ろくでんきんみなけんあり、みなばうあり。しやくあんてうはん芝栭しじりようさうりつしんくわたうばいきやう楂きやうけいあり。大夫たいふえん しよくには、くわいあれば無く、あればくわいなし、羹胾かうしにせず、庶人しよじん耆老きらう徒食としよくせず。 NDLJP:1118535/161 くわいにははるそうもちひ、あきかいもちふ。とんにははるきうもちひ、あきれうもちふ。 にはそうを用ひ、かうにはかいを用ひ、三せいにはを用ひ、くわにはけいを用ふ、じうにはうめ を用ひ。鶉羹じゆんかう鷄羹けいかうじよには、之にれうじやうす、はうじようすうせうにはきやう ありてれうし。雛鼈すうべつを食はず、らうちやうり、じんり、正脊せいせき り、きうを去り、しゆを去り、とんのうり、ぎよいつり、べつママしうる。 にくには之をだつすと曰ひ、ぎよには之を作ると曰ひ、さうには之をあらたにすと曰ひ、 りつには之をえらぶと曰ひ、たうには之をたんすと曰ひ、には之をさんすと曰ふ。うしよるくものは則ちくさし、ひつじ冷毛れいまうにしてぜいあるはなまぐさし、いぬ赤股せきこにしてさうなる はあしくさし、とり皫色びようしよくにして沙鳴さめいするはくちくさし、ゐのこ望視ばうししてせふまじふるはなまぐさし、 うま黒脊こくせきにして般臂はんびなるはけらくさし、雛のあくたざるはくらはず。舒鴈じよがんすゐかうけうはん舒鳧じよふすゐけいかんがんじんあう鹿ろくをも。にくなまぐさきは、細 き者はくわいと爲る、大なる者はけんと爲す。或は曰く、鹿ろくぎよと爲し、きん辟鷄へきけいと爲し、野豕やしけんと爲し、宛脾ゑんびと爲し、そう若しくはかいを切りて、これけいみたす、以て之をやはらかにす。羹食かうしは、諸侯しよこうより以下、庶人しよじんに至るまでとう無し、 大夫たいふ秩膳ちつぜん無し、大夫は七十にしてかくあり、天子てんしかくは、左たつに五、右たつに五、 公侯伯こうこうはく房中ばうちうに於てして五、大夫はかくに於てして三、てんに於てして一なり。〉

凡養老:有虞氏以燕禮,夏後氏以饗禮,殷人以食禮,周人修而兼用之。凡五十養於鄉,六十養於國,七十養於學,達於諸侯。八十拜君命,一坐再至,瞽亦如之,九十者使人受。五十異粻,六十宿肉,七十二膳,八十常珍,九十飲食不違寢,膳飲從於游可也。六十歲制,七十時制,八十月制,九十日修,唯絞紟衾冒,死而後制。五十始衰,六十非肉不飽,七十非帛不暖,八十非人不暖,九十雖得人不暖矣。五十杖於家,六十杖於鄉,七十杖於國,八十杖於朝,九十者天子欲有問焉,則就其室以珍從。七十不俟朝,八十月告存,九十日有秩。五十不從力政,六十不與服戎,七十不與賓客之事,八十齊喪之事弗及也。五十而爵,六十不親學,七十致政;凡自七十以上,唯衰麻為喪。凡三王養老皆引年,八十者一子不從政,九十者其家不從政;瞽亦如之。凡父母在,子雖老不坐。有虞氏養國老於上庠,養庶老於下庠;夏後氏養國老於東序,養庶老於西序;殷人養國老於右學,養庶老於左學;周人養國老於東膠,養庶老於虞庠,虞庠在國之西郊。有虞氏皇而祭,深衣而養老;夏後氏收而祭,燕衣而養老;殷人冔而祭,縞衣而養老;周人冕而祭,玄衣而養老。

NDLJP:1118535/162 およらうやしなふには、有虞氏いうぐし燕禮えんれいを以てし、夏后氏かこうし饗禮きやうれいを以てし、殷人いんびと食禮しれいを以てし、周人しうひとをさめて之をね用ふ。凡そ五十はきやうやしなひ、六十はくにやしなひ、七十はがくやしなふ、諸侯しよこうたつす、八十君命くんめいはいするときは、一再至さいしす、 瞽もまたかくの如くし、九十の者は人をして受けしむ、五十はかてことにし、六十はにく宿しゆくし、七十はぜんにし、八十は常珍じやうちんあり、九十は飮食いんしよくしんらず、膳飮ぜんいんいう に從ふもなり。六十はとしせいし、七十は時に制し、八十はつきに制し、九十はをさむ、たゞ絞紟かうきん衾冒きんばうは、して后ママに制す、五十はじめておとろふ、六十はにくあらざれば かず、七十はきぬに非ざればあたゝかならず、八十は人に非ざればあたゝかならず、九十 は人を得るといへどあたゝかならず。五十はいへつゑつき、六十はきやうつゑつき、七十は くにつゑつき、八十はてうつゑつき、九十の者は天子てんしふこと有らんとほつせば、則ち 其しつきて、ちんを以て從ふ、七十はてうたず、八十はつきそんを告げ、九十 はちつあり、五十は力政りよくせいに從はず、六十は服戎ふくじゆうあづからず、七十は賓客ひんかくの事 にあづからず、八十は齊喪しさうの事及ばざるなり、五十にてしやくし、六十はみづかまなばず、 七十にしてせいいたす。凡そ七十より以上いじやうたゞ衰麻さいましてを爲す。凡そ三わうらうやしなふは、みなとしく、八十の者は一せいに從はず、九十の者は其家せいに從は ず。(判読困難)かくの如し。凡そ父母ふぼいませば、らういへどせず。有虞氏いうぐし國老こくらう上庠じやうしやうやしなひ、庶老しよらう下庠かしやうやしなふ。夏后氏かこうし國老こくらう東序とうじよやしなひ、庶老しよらう西序せいじよやしなひ、殷人いんびと國老こくらう右學いうがくやしなひ、庶老しよらう左學さがくやしなふ。周人しうひと國老こくらう東膠とうこうに養 ひ、庶老しよらう虞庠ぐしやうやしなふ。虞庠ぐしやうくに西郊せいかうり。有虞氏いうぐしくわうしてまつり、深衣しんい してらうやしなふ。夏后氏かこうししうしてまつり、燕衣えんいしてらうやしなふ。殷人いんびとしてまつり、 縞衣かういしてらうやしなふ。周人しうひとべんしてまつり、玄衣げんいしてらうやしなふ。〉

曾子曰:「孝子之養老也,樂其心不違其志,樂其耳目,安其寢處,以其飲食忠養之孝子之身終,終身也者,非終父母之身,終其身也;是故父母之所愛亦愛之,父母之所敬亦敬之,至於犬馬盡然,而況於人乎!」凡養老,五帝憲,三王有乞言。五帝憲,養氣體而不乞言,有善則記之為惇史。三王亦憲,既養老而後乞言,亦微其禮,皆有惇史。

NDLJP:1118535/163 曾子そうし曰く、孝子かうしらうやしなふや、其の心をたのしましめ、其のこゝろざしたがはず、其の 耳目じもくたのしましめ、其の寢處しんしよやすくし、其の飮食いんしよくを以て之を忠養ちうやうす。孝子かうしをは るまです、身を終ふるとは、父母ふぼの身を終ふるに非ず、其の身を終ふるなり。是 故に父母のあいする所は、また之を愛し、父母のけいする所は、亦之を敬す、犬馬けんばいたるま でことごとく然り。而るをいはんや人に於てをや。凡そらうやしなふには五ていのつとり、 三わう乞言きつげんあり、五ていのつとる、氣體きたいやしなうて乞言きつげんせず、ぜんあれば則ち之をし て、惇史じゆんしと爲す、三わうまたのつとる。すでらうやしなうて而して后ママに言をふ、亦其禮 をにす、みな惇史じゆんしあり。〉

淳熬:煎醢,加于陸稻上,沃之以膏曰淳熬。淳毋煎醢,加于黍食上,沃之以膏曰淳毋。

NDLJP:1118535/164 淳熬じゆんがうかいつて陸稻りくたううへくはへ、之にそゝぐにかうを以てするを淳熬じゆんがうと曰ふ。 淳母じゆんぼかいりて黍食しよしうへくはへ、之にそゝぐにかうを以てするを、淳母じゆんぼと曰ふ。〉

炮:取豚若將,刲之刳之,實棗於其腹中,編萑以苴之,涂之以謹涂,炮之,涂皆乾,擘之,濯手以摩之,去其皽,為稻粉糔溲之以為酏,以付豚煎諸膏,膏必滅之,鉅鑊湯以小鼎薌脯於其中,使其湯毋滅鼎,三日三夜毋絕火,而後調之以醯醢。

はうゐのこ若くはひつじを取りて、之をけいし之をし、なつめを其腹中ふくちうみたし、すゐみ て以て之をつゝみ、之にるに謹塗きんとを以てして之をあぶる。みなかわけば之をつんざき、あらうて以て之をして、其のてんる、稻粉たうふんつくりて、之を糔溲しうしうし以てを爲 り、以てとんして、これかうる、かう必ず之をめつす。鉅鑊きよくわくに、小ていを以て 薌脯きやうほして、其のうちに於て、其のをしてていめつすることからしむ。三日三夜 つことなかれ、而して后ママに之を調てうずるに醯醢けいかいを以てす。〉

搗珍:取牛羊麋鹿麇之肉必脄,每物與牛若一捶,反側之,去其餌,熟出之,去其餌,柔其肉。

擣珍たうちんぎうやう鹿ろくきんにくを取る、必ずはいをす、ものごとに牛と一のごとくす、ちて之を反側はんそくし、其 のり、じゆくせば之をいだし、其のてんを去り、其のにくやはらかにす。〉

漬:取牛肉必新殺者,薄切之,必絕其理;湛諸美酒,期朝而食之以醢若醯醷。

は牛のにく を取る、必ずあらたころせる者とす、うすく之を切り、必ず其のち、これ美酒びしゆひたし、期朝きてうにして之をくらふにかいしくは醯醷けいいを以てす。〉

為熬:捶之,去其皽,編萑布牛肉焉,屑桂與姜以灑諸上而鹽之,乾而食之。施羊亦如之,施麋、施鹿、施麇皆如牛羊。欲濡肉則釋而煎之以醢,欲乾肉則捶而食之。

がうつくるには、之をち て其のてんを去り、すゐみてうしにくく。けいきやうとをせつにし、以てこれを上にそゝ いで之をえんす。かわけば之をくらふ。羊にほどこすもまたかくの如くし、ほどこ鹿ろくに施し きんママに施すこと、みな牛羊ぎうやうの如し、濡肉じゆにくほつせば、則ちひたして之をるにかいを以てす。 乾肉かんにくほつせば、則ちちて之をくらふ。〉

糝:取牛羊豕之肉,三如一小切之,與稻米;稻米二肉一,合以為餌煎之。

さんぎうやうにくを取る、三ながら一の如く し、ちひさく之を切り、稻米たうべいくはふ、稻米たうべいは二、にくは一、がつして以てと爲し、之 をる。〉

肝菺:取狗肝一,幪之,以其菺濡炙之,舉焦,其菺不蓼;取稻米舉糔溲之,小切狼臅膏,以與稻米為酏。

肝膋かんれう狗肝くかん一を取り、之をおほふに其のあぶらを以てし、うるほして之をあぶる。 みな其のあぶらこがす、れうせず、稻米たうべいを取りて、みな之を糔溲しうしうし、ちひさらうむねあぶらを切 り、以て稻米たうべいくはへてつくる。〉

禮,始於謹夫婦,為宮室,辨外內。男子居外,女子居內,深宮固門,閽寺守之。男不入,女不出。男女不同椸枷,不敢懸於夫之楎椸,不敢藏於夫之篋笥,不敢共湢浴。夫不在,斂枕篋簟席、襡器而藏之。少事長,賤事貴,咸如之。夫婦之禮,唯及七十,同藏無間。故妾雖老,年未滿五十,必與五日之御。將御者,齊,漱浣,慎衣服,櫛縰笄,總角,拂髦,衿纓綦屨。雖婢妾,衣服飲食必後長者。妻不在,妾御莫敢當夕。

NDLJP:1118535/165 禮は夫婦ふうふつゝしむにはじまる、宮室きうしつつくりて、外内ぐわいだいべんじ、男子だんしほかり、ぢよ は内に居り、きう(判読困難)くし門を固くし、閽寺こんじ之を守り、男は入らず、女は出でず。 男女だんぢよ椸枷いかおなじくせず、敢て夫の楎椸きいけず。敢て夫の篋笥きやうしざうせず。敢て 湢浴ふくよくを共にせず。夫在らざれば、まくらはこをさめて、簟席てんせきふくろにし、して之 をかくす。せうちやうつかへ、せんつかふるは、みなかくの如し。夫婦ふうふれいたゞ七十に 及べば、同じくざうしてへだてなし。故にせふいたりといへども、年未だ五十に滿たざ れば、必ず五日のぎよあづかる、まさぎよせんとする者は、さい漱澣そうかんし、衣服いふくつゝし み、しつけい總角そうかくし、ばうはらひ、えいきんす。婢妾ひせふいへども、衣服いふくいん しよくは、必ず長者ちやうじやおくる。さい在らざれば、せふぎよするに敢てせきあたることし。〉

妻將生子,及月辰,居側室,夫使人日再問之,作而自問之,妻不敢見,使姆衣服而對,至於子生,夫復使人日再問之,夫齊則不入側室之門。子生,男子設弧於門左,女子設帨於門右。三日,始負子,男射女否。國君世子生,告於君,接以大牢,宰掌具。三日,卜士負之,吉者宿齊朝服寢門外,詩負之,射人以桑弧蓬矢六。射天地四方,保受乃負之,宰醴負子,賜之束帛,卜士之妻、大夫之妾,使食子。凡接子,擇日,冢子則大牢,庶人特豚,士特豕,大夫少牢,國君世子大牢,其非冢子,則皆降一等。異為孺子室於宮中,擇於諸母與可者,必求其寬裕慈惠、溫良恭敬、慎而寡言者,使為子師,其次為慈母,其次為保母,皆居子室,他人無事不往。三月之末,擇日剪發為鬌,男角女羈,否則男左女右。是日也,妻以子見於父,貴人則為衣服,由命士以下,皆漱浣,男女夙興,沐浴衣服,具視朔食,夫入門,升自阼階。立於阼西鄉,妻抱子出自房,當楣立東面。姆先,相曰:「母某敢用時日只見孺子。」夫對曰:「欽有帥。」父執子之右手,咳而名之。妻對曰:「記有成。」遂左還,授師,子師辯告諸婦諸母名,妻遂適寢。夫告宰名,宰辯告諸男名,書曰:「某年某月某日某生。」而藏之,宰告閭史,閭史書為二,其一藏諸閭府,其一獻諸州史;州史獻諸州伯,州伯命藏諸州府。夫入食如養禮。世子生,則君沐浴朝服,夫人亦如之,皆立於阼階西鄉,世婦抱子升自西階,君名之,乃降。適子庶子見於外寢,撫其首咳而名之,禮帥初,無辭。凡名子,不以日月,不以國,不以隱疾;大夫、士之子,不敢與世子同名。妾將生子,及月辰,夫使人日一問之。子生三月之末,漱浣夙齊,見於內寢,禮之如始入室;君已食,徹焉,使之特餕,遂入御。公庶子生,就側室。三月之末,其母沐浴朝服見於君,擯者以其子見,君所有賜,君名之。眾子,則使有司名之。庶人無側室者,及月辰,夫出居群室,其問之也,與子見父之禮,無以異也。凡父在,孫見於祖,祖亦名之,禮如子見父,無辭。食子者,三年而出,見於公宮則劬。大夫之子有食母,士之妻自養其子。由命士以上及大夫之子,旬而見。冢子未食而見,必執其右手,適子庶子已食而見,必循其首。子能食食,教以右手。能言,男唯女俞。男鞶革,女鞶絲。六年教之數與方名。七年男女不同席,不共食。八年出入門戶及即席飲食,必後長者,始教之讓。九年教之數日。十年出就外傅,居宿於外,學書計,衣不帛襦褲,禮帥初,朝夕學幼儀,請肄簡諒。十有三年學樂,誦《詩》,舞《勺》,成童舞《象》,學射御。二十而冠,始學禮,可以衣裘帛,舞《大夏》,惇行孝弟,博學不教,內而不出。三十而有室,始理男事,博學無方,孫友視志。四十始仕,方物出謀發慮,道合則服從,不可則去。五十命為大夫,服官政。七十致事。凡男拜尚左手。女子十年不出,姆教婉娩聽從,執麻枲,治絲繭,織纴組紃,學女事以共衣服,觀於祭祀,納酒漿、、籩豆、菹醢,禮相助奠。十有五年而笄,二十而嫁;有故,二十三年而嫁。聘則為妻,奔則為妾。凡女拜尚右手。

さいまさに子を生まんとすれば、月しんに及びて、側室そくしつに居る。、人をして日にふたゝび 之を問はしむ。すときは自ら之を問ふ、さいあへまみえず。をして衣服してこたへ しむ。子うまるゝに至りて、夫た人をして日に再び之を問はしむ。さいすれば、則 ち側室そくしつもんに入らず。子生るれば、男子だんしなればを門の左にまうけ、女子ぢよしなればぜい を門の右に設く。三日にして始めて子をふ、だんしやぢよしからず。國君こくくん世子せいし うまるれば、君に告げ、せふするに大牢たいらうを以てし、さいつかさどる。三日にして、ぼくして之をはしむ。吉者きつしや宿齊しゆくさい朝服てうふくし、寢門しんもんほかにてけて之を負ふ。射人しやじん 桑弧さうこ蓬矢ほうし六を以て、天地四方をる、はうけて乃ち之を負ふ。さい、子を負ふもの をれいし、之に束帛そくはくたまふ。士のさい大夫たいふせふぼくして、子をやしなはしむ。凡そせふするには、日をえらぶ、冢子ちようしは則ち大牢たいらう庶人しよじん特豚とくとん、士は特豕とくし大夫たいふ小牢せうらう 國君こくくん世子せいし大牢たいらう、其の冢子ちようしに非ざれば、則ち皆一とうくだす。 NDLJP:1118535/166 こと孺子じゆししつ宮中きうちうつくり、諸母しよぼと可なる者とをえらび、必ず其の寛裕かんゆう慈惠じけい温良をんりやう 恭敬きようけいつゝしみてことすくなき者を求めて、子のたらしめ、其つぎ慈母じぼと爲し、其の 次を保母ほぼと爲す、皆子のしつる。他の人は事無ければかず。三月の末に、日 をえらびてかみりてとなし、男はかくぢよしからざれば則ち男は左、女は右。 是の日や、さい、子を以てちゝまみえしむ。貴人きじんは則ち衣服をつくる。命士めいしより以下いかは 皆漱澣そうかんす。男女つとき、沐浴もくよく衣服いふくし、朔食さくしよくなぞらふ。夫は門に入りて、 かいよりのぼりて、ちて西郷せいきやうす。さいいだき、ばうより出で、に當つて立 ち、東面す。たすけて曰く、母某敢て時日じじつもつひてつゝしみて孺子じゆしまみえしむ。 夫對へて曰く、つゝしみてしたがふあれと。父、子の右手を執り、がいして之に名づく。 さいこたへて曰く、して成る有らしめんと、遂に左にめぐりて師に授く。子の師はあまね諸婦しよふ諸母しよぼに名を告げ、さいつひしんく、夫、さいに名を告げ、さいあまね諸男しよだんに名を 告げ、しるして某年某月某日某生ると曰ひて、之をざうす。さい閭史りよしに告げ、閭史しる して二をつくり、其の一は諸を閭府りよふざうし、其の一は諸を州史にけんず。州史これしう はくに獻ず。州伯命じて諸を州府しうふざうす。夫入りて食すること養禮やうれいの如し。 NDLJP:1118535/167 世子生るれば、則ち君沐浴もくよく朝服てうふくす、夫人も亦かくごとくす、皆阼階そかいに立ちて西郷せいきやう す、世婦せいふ、子をいだきて西階せいかいより升る。君之にづくれば乃ち降る。適子てきし庶子しよしぐわい しんまみへしむ。其かうべでてがいして之にづく。れいはじめしたがふ、ことばなし。凡 そ予ママに名づくるには、日月を以てせず、國を以てせず、隱疾いんしつを以てせず。大夫たいふの 子は、敢て世子と名を同じくせず。せふまさに子を生まんとすれば、月しんに及びて夫 人をして日一たび之を問はしむ。子うまるれば、三月の末に漱澣そうかん夙齊しゆくさいして、内寢ないしんに 見る、之を禮すること始めてしつに入りしときの如し。君すでしよくしててつす、之をし てひとしゆんせしむ。遂に入りて御す。公の庶子しよしうまれんとすれば、側室そくしつく。 三月の末に、其の母沐浴もくよくし、朝服てうふくして君にまみえしむ。擯者ひんしや其の子を以てまみゆ、君、 たまふある所は君之に名づく、衆子しうしは則ち有司いうしをして之に名づけしむ。庶人しよじん側室そくしつ なき者は、げつしんに及びて、夫出でて羣室ぐんしつに居る、其の之を問ふと、子、父にまみゆ るのれいと、以てことなること無きなり。凡そ父いませば、そんまみゆ、また之に名 づく。禮は子、父にまみゆるが如し、ことばなし。子をやしなふ者は三年にして出づ、こう きうまみゆるときは則ちいたはる。大夫の子は、食母しぼあり、士のママは、みづから其子を養 ふ。命士めいしより以上、及び大夫の子は、ひとしくしてまみゆ。冢子ちようしは未だしよくせずし て見えしむ、必ず其右手うしゆる。適子てきし庶子しよしは、(判読困難)に食して見えしむ、必ず其 かうべづ。 NDLJP:1118535/168 子能くくらへば、右手いうしゆを以てするををしふ。能く言へば、だんぢよせし む。男のふくろかは、女のふくろいと。六年にして之にすう方名はうめいとををしふ、七年にして 男女だんぢよせきを同じくせず、しよくを共にせず。八年にして、門戸もんこ出入しゆつにふし、及び席に飮食いんしよくするに、必ず長者ちやうしやおくる。始めて之にじやうをしふ。九年にして之に日をかぞ ふることを教ふ、十年にしていで外傅ぐわいふき、ほか居宿きよしゆくし、書計しよけいを學ぶ。衣は はく襦袴じゆこせず。れい初にしたがふ。朝夕てうせき幼儀えうぎを學び、簡諒かんりやう請肆せいいママす。十有三年にして がくまなしようしやくふ。成童せうどうにしてしやうひ、射御しやぎよを學ぶ、二十にして くわんし、始めて禮を學ぶ。以て裘帛きうはくる可し。大夏たいかひ、あつ孝弟かうていおこなひ、 ひろく學びて教へず、うちにして出さず、三十にしてしつあり。はじめてだんの事ををさむ、 博學はくがくはうなく、ともしたがこゝろざしを視る。四十にして始めてつかへ、ことつねにしはかりごといだりよを發す。道合へば則ち服從ふくじゆうし、ならざれば則ち去る。五十にして命ぜら れて大夫と爲り、官政くわんせいに服す。七十にして事を致す、凡てだいママはい左手さしゆうへに す。女子は十年まで出でず、婉娩ゑんべん聽從ていしようをしふ。麻枲ましを執り、絲繭しげんをさむ、 じゆんじゆんを組み、ぢよの事をまなび、以て衣服いふくきようす。祭祀さいし酒漿しゆしやう籩豆へんとう菹醢そかいれ、禮をしてたすけててんたすく。十有五年にしてけいし、二十にしてす。ことあれ ば二十三年にしてす。へいすれば則ちさいとなり、はしれば則ちせふとなる。凡そ女の はい右手いうしゆうへにす。〉

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原文:

この作品は1930年1月1日より前に発行され、かつ著作者の没後(団体著作物にあっては公表後又は創作後)100年以上経過しているため、全ての国や地域でパブリックドメインの状態にあります。

 
翻訳文:

この著作物は、環太平洋パートナーシップに関する包括的及び先進的な協定の発効日(2018年12月30日)の時点で著作者(共同著作物にあっては、最終に死亡した著作者)の没後(団体著作物にあっては公表後又は創作後)50年以上経過しているため、日本においてパブリックドメインの状態にあります。


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