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作詞:吉丸一昌 作曲:中田章 春は名のみの 風の寒さや 谷の鶯（うぐいす） 歌は思えど 時にあらずと 声も立てず 時にあらずと 声も立てず 氷融け去り 葦（あし）は角（つの）ぐむ さては時ぞと 思うあやにく 今日も昨日も 雪の空 今日も昨日も 雪の空 春と聞かねば 知らでありしを 聞けば急（せ）かるる…

29茨（いばら）の冠冕（かんむり）を編（あ）みて、その首（かうべ）に冠（かむ）らせ、葦（あし）を右（みぎ）の手（て）にもたせ、且（かつ）その前（まへ）に跪（ひざま）づき、嘲弄（てうろう）して言（い）ふ『ユダヤ人（びと）の王（わう）、安（やす）かれ』 30また之（これ）に唾（つばき）し、かの葦（あし）をとりて其（そ）の首（かうべ）を叩（たた）く。…

その首（かうべ）に冠（かむら）しめ又（また）葦（よし）を右手（みぎのて）に持（もた）せ且（かつ）その前（まへ）に跪（ひざま）づき嘲弄（てうろう）して曰（いひ）けるはユダヤ人（びと）の王（わう）安（やす）かれ 30 また彼（かれ）に唾（つばき）し其（その）葦（よし）を取（とり）て其（その）首（かうべ）を撃（うて）り…

18ユデア人（じん）の王（わう）よ安（やす）かれ、と云（い）ひて、禮（れい）し始（はじ）め、 19尙（なほ）葦（よし）もて其（その）頭（かうべ）を擊（う）ち、唾（つば）吐（は）きかけ、跪（ひざまづ）きて拜（はい）し居（ゐ）たり。…

とげの木（き）をもて冠物（かむりもの）をあみてかぶらせ 18 安（やすん）せ［ぜ］よ ユダヤ人（びと）の王（わう）よとあいさつをはじめし 19 また葦（よし）をもつてその首（かうべ）をたゝき またかれに唾（つばき）し また跪（ひざまづ）きてかれを拜（はい）せり 20 かれら耶穌を嘲弄（てうろう）してのち紫（むらさき）のうはぎをはぎ…

兵卒（へいそつ）が荊（いばら）を帽子（ぼうし）に組（く）んで御頭（みかしら）に冠（かぶ）らせ、葦（よし）で打込（うちこ）み、叉古（またふる）き赤（あか）い軍服（ぐんぷく）を着（き）せ、手（て）に葦（よし）を持（も）たせて、舞台（ぶたい）の王（わう）のやうに嘲（あざけ）り、人民（じんみん）に御覧物（みせもの）とし…

（かうべ）に冠（かむ）らせ、右（みぎ）の手（て）に葦（よし）を持（も）たせ、其（その）前（まへ）に跪（ひざまづ）きて、ユデア人（じん）の王（わう）よ安（やす）かれ、と云（い）ひて嘲（あざけ）り、 30又（また）是（これ）に唾（つば）吐（は）きかけ、葦（よし）を取（と）りて其（その）頭（かうべ）を打（う）ち居（を）れり。…

彼はそんなとき一人の男が痰を吐いたのを見たことがある。不意に貧しい下駄（げた）が出て来てそれをすりつぶした。が、それは葦がはいている下駄ではなかった。路傍に茣蓙（ござ）を敷いてブリキの独楽（こま）を売っている老人が、さすがに怒りを浮かべながら、その下駄を茣蓙の端のも一つ上へ重ねるところを彼は見たのである。…

アザラシ，アザラシ 海豹 アサリ 淺悧 アサル 漁る アザワラウ 嘲笑ふ アシ（オミアシ） 足（おみ～） アシ 葦，葭，蘆 アジ 味 アジ 鰺 アシアト 足跡 アシオト※アシオト 足音 アシカ 海驢，葦鹿 アシガカリ 足掛り アシカケ※アシカケ 足掛 アシカケ 足掛け（～三年）〔副〕 アシカセ 足枷 アシガタメ…

古代人の群を想像することが出来る。彼らは、真珠や黒曜石（こくようせき）を追い求めては、果てしない太平洋の真蒼な潮の上を、真紅な帆でも掛けて、恐らくは葦の茎の海図を使用しながら、あるいは、今でも我々の仰ぐオリオン星やシリウス星を頼りに、東へ東へと渡って行ったに違いない。そうして、愚昧（ぐまい）な住民…

あったのを、江戸時代になってだんだんに狭（せば）められたのだそうで、わたくしどもの知っている時分には、岸の方はもう浅い泥沼のようになって、夏になると葦（あし）などが生えていました。それでも帯取の池という忌（いや）な伝説が残っているもんですから、誰もそこへ行って魚を捕るものも無し、泳ぐ者もなかったよ…

下されい」と、みじめな佝僂（せむし）は、尖つた肩を精一杯いからせて横柄に云うた。 流沙河と墨水と赤水との落合ふ所を目指して、悟浄は北へ旅をした。夜は葦間に仮寝の夢を結び、朝になれば、又、果知らぬ水底の砂原を北へ向つて歩み続けた。楽しげに銀鱗を翻へす魚族（いろくづ）共を見ては、何故に我一人斯くは怡（…

2745　湊入りの葦分け小舟（をぶね）障（さは）り多み吾（あ）が思（も）ふ君に逢はぬ頃かも 2746　庭清み沖へ榜ぎ出（づ）る海人舟の楫取る間なき恋をするかも 2747　あぢかまの塩津をさして榜ぐ船の名は告（の）りてしを逢はざらめやも 2748　大舟に葦荷刈り積みしみみにも妹が心に乗りにけるかも…

　　　国問へど　国をも告（の）らず　家問へど　家をも言はず 　　　ますらをの　行きの進みに　ここに臥やせる 葦屋処女（あしやをとめ）が墓を過ぐる時よめる歌一首、また短歌 1801　古の　ますら丁子（をのこ）の　相競（きほ）ひ　妻問しけむ 　　　葦屋（あしのや）の　菟原娘子（うなひをとめ）の　奥城（おくつき）を　吾（あ）が立ち見れば…

淺き處ありて騎渡（きと）すべしと。軍中豈之を知る者有らんか」と。高文（たかふみ）といふ者あり。自之を知ると稱し、馳（は）せて海に入り、行（ゆく〳〵）葦（あし）を立てゝ表と爲す。賴信、軍を麾（さしまね）きて之に從ふ。忠常驚怖し、出でゝ降（くだ）る。賴信、忠常を斬る之を斬（き）り、首（かうべ）を京師に…

　　　君待つと　うら恋すなり　心ぐし　いざ見にゆかな　ことはたな知れ 3974　山吹は日に日に咲きぬうるはしと吾（あ）が思（も）ふ君はしくしく思ほゆ 3975　我が背子に恋ひすべなかり葦垣（あしかき）の外（ほか）に嘆かふ吾（あれ）し悲しも 　　　　　三月の五日、大伴宿禰池主。 守大伴宿禰家持が、また報贈（こた）ふる詩（からうた）一首、また短歌…

3444　伎波都久（きはつく）の岡の茎韮（くくみら）我摘めど籠（こ）にも満たなふ夫汝（せな）と摘まさね 3445　湊のや葦が中なる玉小菅刈り来（こ）我が背子床（とこ）の隔（へだ）しに 3446　妹なろが使ふ川津のささら荻葦と一如（ひとごと）語り宜（よら）しも 3447　草陰の安努野（あぬな）行かむと墾（は）りし道安努は行かずて荒草（あらくさ）だちぬ…

った匈奴の一隊が火を放った。朔風は焔（ほのお）を煽（あお）り、真昼の空の下に白っぽく輝きを失った火は、すさまじい速さで漢軍に迫る。李陵はすぐに附近の葦に迎え火を放たしめて、辛（かろ）うじてこれを防いだ。火は防いだが、沮洳地（そじょち）の車行の困難は言語に絶した。息の地のないままに一夜泥濘の中を歩き…

。天孫に其の土地を獻じ、天孫は此處に宮殿を營み給ひて、大山祇神の女鹿葦津姫を納れさせられ、やがて、火闌降命と彦火火出見尊とが御降誕あらせられた。鹿葦津姫は日本書紀の註に「亦名神吾田津姫、亦名木花開耶姫」と載せ、また一書には神吾田鹿葦津姫・豊吾田津姫などと記し、古事記には神阿多都比賣、亦の名木花之佐久…

女たちに左右を取りまかれて、お蝶は庭下駄をはいて広い庭に降りた。植込みの間をくぐってゆくと、そこには物凄いような大きい池が青い水草を一面にうかべて、みぎわには青い芒（すすき）や葦（あし）が伸びていた。この古池の底には大きい鯰（なまず）の主（ぬし）が住んでいると、一人の女が教えてくれたので、お蝶はぞっとした。…