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冬〈B〉 作者：新美南吉 1939年12月 底本:『校定 新美南吉全集 第8巻』大日本図書、1981年。 冬󠄁〈B〉 こころの旅のいや果に あはれ觸れくる薄陽（ウスラビ）よ 自（オノ）づからなる唄もたえ 野末を冬󠄁のこゑばかり この著作物は、1943年に著作者が亡くなって（団体著作物にあっては…

冬〈A〉 作者：新美南吉 1939年12月 底本:『校定 新美南吉全集 第8巻』大日本図書、1981年。 冬󠄁 〈A〉 火鉢ニ蜜柑ヲノセテヰタ 蜜柑ガ燒ケタライカウト 言ツテヰタ 弟ハ黑イマントヲキテ 黑イマスクヲカケツイテ來タ 五錢玉ヲ渡シテ 月󠄁光ノ中デ 街ニユク電車ニノツタ フトコロデ握ツテヰル…

冬󠄁〈C〉 作者：新美南吉 1940年 底本:『校定 新美南吉全集 第8巻』大日本図書、1981年。 註: 制作日時は推定である。 冬󠄁〈C〉 樹（き）がねじくれ、 道󠄁の背（せ）ぼねが白い。 いっても、いっても、河床（かわどこ）のはだかに 鳥の死がいや 茶（ちや）わんのかけら。 風がびゅうびゅうと…

← 秋部 卷之中戀部 → 金槐和歌集 卷之上冬部 作者：源実朝 　　　　　　冬　　部 〔ママ〕…

冬」だった。 「冬」はそれから毎年のように訪ねて来たが、麻生の方で冬籠りするように成ってからは一層この訪問者を見直すようになった。「冬」で思出す。かつて信濃で逢った「冬」は私に取って一番親しみが深い。毎年五ヵ月の長い間も私は「冬…

冬、公、齊人《せいひと》・宋人《そうひと》・陳人《ちんひと》・蔡人《さいひと》に會《くわい》し、衞《ゑい》を伐《う》つ。 【傳】　五年（周ノ莊王八年）秋、郳の犁來・來朝す。名《な》いふは、未《いま》だ王命《わうめい》あらざればなり。 　冬、衞を伐つは、惠公《けいこう》を納《い》るるためなり。（→莊公六年）…

《くわい》す。鄭伯、璧《へき》を以て許の田《でん》を假《か》る。夏四月丁未《ていび》、公、鄭伯と越《えつ》に盟《ちか》ふ。秋、大水《たいすゐ》あり。冬、十月。 【傳】　元年（周ノ桓王九年）春、公、位に即き、好《よしみ》を鄭に脩《をさ》む。（隱公八年→）鄭人、復《ま》た周公《しうこう》を祀《まつ》り…

冬、公、滑《くわつ》に次《やど》る。 【傳】　三年（周ノ莊王六年）春、溺、齊の師に會し衞を伐つとは、之を疾《にく》む也《なり》。 　夏、五月、桓王を葬るは、緩《おそ》きなり。 　秋、紀季、酅を以て齊に入る。紀《き》、是《こゝ》に於《おい》てか、始《はじ》めて、判《わか》れぬ。（→莊公四年） 　冬…

冬、向《しやう》に城《き》づく。十有一月、衞侯朔《さく》・出《い》でゝ齊に奔《はし》る。 【傳】　十六年（周ノ莊王元年）春正月、曹に會するは、鄭を伐たんと謀《はか》るなり。夏、鄭を伐つ。秋、七月、鄭を伐つより至るとは、飲至《いんし》の禮《れい》を以てすればなり。 　冬、向に城づくとは、時《とき》なるを書《しよ》するなり。…

《おとうと》語《ご》をして來《きた》り盟《ちか》はしむ。秋八月壬申《じんしん》、御廩《ぎよりん》・災《さい》あり。乙亥《いつがい》、嘗《しやう》す。冬、十有二月丁巳《ていし》、齊侯《せいこう》祿父《ろくほ》・卒《しゆつ》す。宋人《そうひと》、齊人・蔡人《さいひと》・衞人《えいひと》・陳人《ちんびと》を以《ゐ》て鄭を伐《う》つ。…

↑前年　桓公九年（紀元前703年）　翌年↓ ＜ 巻の二　桓公 ＜ 春秋左氏傳 【經】　九年春、紀の季姜《ききやう》、京師《けいし》に歸《とつ》ぐ。夏四月。秋七月。冬、曹伯《さうはく》、其《その》世子《せいし》射姑《やこ》をして來朝《らいてう》せしむ。 【傳】　九年（周ノ桓王十七年）春、紀の季姜、京師に歸ぐ。凡《…

に如《ゆ》きて女《ぢよ》を逆《むか》ふ。九月、齊侯、姜氏《きやうし》を讙《くわん》に送《おく》る。公、齊侯に讙に會す。夫人姜氏、齊より至《いた》る。冬、齊侯、其弟《おとうと》年《ねん》をして來聘《らいへい》せしむ。年《とし》あり。 【傳】　三年（周ノ桓王十一年）春、曲沃《きよくよく》の武公《ぶこう…

《たいう》あり、震電《しんでん》す。庚辰《かうしん》、大《おほい》に雪《ゆき》ふる。挾《けふ》卒《しゆつ》す。夏、郎《らう》に城《き》づく。秋七月。冬、公、齊侯と防《ばう》に會《くわい》す。 【傳】　九年（周ノ桓王六年）春王の三月癸酉、大雨霖《りん》して以て震《しん》すとは、始《はじめ》を書するな…

【經】　六年、春王の正月、王人《わうじん》子突《しとつ》、衞《ゑい》を救《すく》ふ。夏六月、衞侯朔《さく》、衞に入《い》る。秋、公、衞を伐《う》つより至《いた》る。螟《めい》あり。冬、齊人《せいひと》來《きた》りて衞の俘《とりこ》を歸《おく》る。 【傳】　六年（周ノ莊王九年）春、王人、衞を救ふ。夏、衛侯入る。公子《こうし》黔牟《…

とうこう》卒《しゆつ》す。夏、中丘《ちうきう》に城《き》づく。齊侯《せいこう》其弟年《ねん》をして來聘《らいへい》せしむ。秋、公、邾《ちゆ》を伐つ。冬、天王《てんわう》、凡伯《はんばく》をして來聘せしむ。戎《じう》、凡伯を楚丘《そきう》に伐ち以《ゐ》て歸《かへ》る。…

ないため、その成立年時は不明であるが、遅くとも天暦末年には奏覧されたと見られる。体裁は『古今和歌集』に倣い、春（上・中・下）、夏、秋（上・中・下）、冬、恋（六巻）、雑（四巻）、離別（附　羇旅）、賀歌（附　哀傷）の二十巻からなり、総歌数は1425首。離別歌と羇旅歌とを、賀歌と哀傷歌とを併せて収めた所が独特である。—…

然しその願ひも僭越である樣に思へた、その中には一度でも展望の利く所へゆき度いと思ふ私の願〔ひ〕があつたので（だ）から。 その樣な私が犬賣りを知る樣になつたのだ。 冬。冬。寂れた寺町の凍てる夜々。カンテラの樣な乏しい燈の下に賣られる、賣れそうもない仔犬共。その少し變てこな犬賣りを思へば、私の腐水の樣な心も時々はそん…

をく》に盟《ちか》ふ。八月、蔡の宣公《せんこう》を葬《ほうむ》る。九月辛卯《しんぼう》、公、莒人《きよひと》と浮來《ふらい》に盟ふ。螟《めい》あり。冬、十有二月、無駭《むがい》卒す。 【傳】　八年（周ノ桓王五年）春、　齊侯、將に宋・衞を平《たひら》げんとす。會期《くわいき》あり。宋公、幣《へい》を…

う》を葬《はうむ》る。祝丘《しゆくきう》に城《き》づく。秋、蔡人・衞人・陳人、王に從《したが》ひて鄭を伐《う》つ。大雩《たいう》す。螽《しう》あり。冬、州公《しうこう》、曹《さう》に如く。 【傳】　五年（周ノ桓王十三年）春正月甲戌、己丑、陳侯鮑卒すとは、再《ふたゝ》び赴《つ》げしなり。是《こゝ》に…

【經】　六年春、鄭人、來り渝《か》へて平《たひら》ぐ。夏、五月、辛酉《しんいう》、公、齊侯《せいこう》に會し、艾《かい》に盟《ちか》ふ。秋、七月。冬、宋人、長葛《ちようかつ》を取る。 【傳】　六年（周ノ桓王三年）春、鄭人、來り渝《か》へて平《たひら》ぐとは、更《あらた》めて平《たひら》ぐなり。…