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1820　梅の花咲ける岡辺に家居（を）れば乏（とも）しくもあらぬ鴬の声 1821　春霞流るるなべに青柳の枝くひ持ちて鴬鳴くも 1822　我が背子を莫越（なこせ）の山の呼子鳥君呼び返せ夜の更けぬとに 1823　朝戸出に来鳴く貌鳥（かほとり）汝（なれ）だにも君に恋ふれや時終へず鳴く 1824　冬こもり春さり来らしあしひきの山にも野にも鴬鳴くも…

な）さびせむ 宴席（うたげのとき）、雪、月、梅の花を詠める歌一首 4134　雪の上に照れる月夜に梅の花折りて送らむ愛（は）しき子もがも 　　　　　右の一首は、十二月（しはす）、大伴宿禰家持がよめる。 4135　我が背子が琴取るなべに常人の言ふ嘆きしもいやしき増すも 　　　　　右の一首は、少目（すなきふみひと）秦伊美吉石竹が館の宴に、…

3030　思ひ出でてすべなき時は天雲の奥処（おくか）も知らに恋ひつつそ居る 3031　天雲のたゆたひやすき心あらば吾（あれ）をな頼め待てば苦しも 3032　君があたり見つつも居らむ生駒山雲なたなびき雨は降るとも 3033　なかなかに如何で知りけむ春山に燃ゆる煙（けぶり）のよそに見ましを 3034　我妹子に恋ひすべなかり胸を熱み朝戸開くれば見ゆる霧かも…

）にも、残酷（ざんこく）にも言語道断に思えた。（飯も食わずに○○神社まで行ったんだぞ）と心の中ではぷんぷん憤っていた。父の前には温かな湯気（ゆげ）を立てている鍋（なべ）があった。私はその匂いに力強くひきつけられた。 さっき食わずに出たものを、母がなぜ、飯を食ってからゆけと云わないのだろう、私にはそ…

おしなべて 我れこそ居れ しきなべて 我れこそ座せ 我れこそば 告らめ 家をも名をも [仮名]こもよ みこもち ふくしもよ みぶくしもち このをかに なつますこ いへきかな のらさね そらみつ やまとのくには おしなべて われこそをれ しきなべて われこそませ われこそば のらめ いへをもなをも [左注]なし…

0001　籠（こ）もよ　み籠持ち　堀串（ふくし）もよ　み堀串持ち 　　　この丘に　菜摘ます子　家告（の）らせ　名のらさね 　　　そらみつ　大和の国は　おしなべて　吾（あれ）こそ居れ 　　　しきなべて　吾（あれ）こそ座（ま）せ　吾（あ）をこそ　夫（せ）とは告らめ 　　　家をも名をも 高市の崗本の宮に天の下しろしめしし天皇の代…

なべて天​（ノ）下に、火の穢（ケガレ）は忌（イマ）まほしきわざなり、今の代には唯（タヾ）神事（カムワザ）のをり、又神の坐​（ス）地（トコロ）などにこそ、かつ〴〵も此​（ノ）忌（イミ）は物すめれ、なべては然る事さらになきは、火の穢（ケガレ）などいふをば、愚（オロカ）なることゝおもふ、な…

1575　雲の上に鳴きつる雁の寒きなべ萩の下葉はもみちつるかも 　　　　　右二首（ふたうた）。 1576　この岡に小鹿踏み起し窺（うか）狙ひかもかもすらく君故にこそ 　　　　　右の一首（ひとうた）は、長門守巨曽倍朝臣津島。 1577　秋の野の尾花が末（うれ）を押しなべて来しくもしるく逢へる君かも…

さは、かかる類ひはおはしがたかりけり。あてなる人は、皆ものきよげにけはひ異なべいものとのみ、大臣、中将などの御にほひに目馴れたまへるを、出で消えどものかたはなるにやあらむ、同じ目鼻とも見えず、口惜しうぞ圧されたるや。 兵部卿宮もおはす。右大将の、さばかり重りかによしめくも、今日のよそひいとな…

なべ）にて炒（い）らしめたり。而（しか）して鍋（なべ）の蒸氣（ゆげ）遙（はるか）に擴（ひろが）りし時（とき）、兄弟（きやうだい）たちと母（はゝ）と貴（たふと）き死（し）を遂（と）げんとて互（たがひ）に働（はげま）しつつ、かくいひぬ 6 『主（しゆ）なる神（かみ）みそな…

なづ）きて然（さ）らば疾（と）く行（ゆ）きて疾（と）くかへれ病人（びやうにん）の處（ところ）に長居（ながゐ）はせぬもの供（とも）には鍋（なべ）なりと連（つ）れて行（ゆ）きなされと氣（き）をつくればイエそれには及（およ）びませぬ裏通（うらどほ）りを行（ゆ）けばつい其處（そこ）なり鍋（なべ…

なべ）および牀（とこ）を洗（あらふ）など多端（さまざま）の遺傳（つたへ）を受（うけ）守（まも）れり 5 是（ここ）に於（おい）てパリサイの人（ひと）と學者（がくしや）等（たち）イエスに問（とひ）けるは爾（なんぢ）の弟子（でし）は何（な…

人（ひと）を教（をしへ）ていたづらにわれをまつる 8 それ神（かみ）のいましめをすて 人（ひと）のいひつたへをまもり すなはち鍋（なべ）や杯（さかつ［づ］き）を洗（あら）ふこと また種（しゆ）〴〵のこのたぐひのことは汝（なんぢ）らおこなへばなり 9 また彼（かれ）らにいひけるは 汝（なんぢ）らおのれのいひつたへをまもらんとて よく神（かみ）のいましめをすつ…

又　鍋(なべ)樽(たる)が　宣(せ)るむ 244 一　鍋(なべ)樽(たる)が　おもろ 　　ぐすく御(お)殿(どの)　げらへて 　　上(かみ)下(しも)の 　　見(み)物する　清(きよ)らや 245 一　ゆだい人(きよ)が　おもろ 　　英祖(ゑぞ)にや末(すへ)てだが家(うち) 　　世広(ひろ)く　世長(なが)く　ちよわれ…

、いかが浅くは思うたまへざらむ。いとかやうなる際は、際とこそはべなれ」 とて、かくおし立ちたまへるを、深く情けなく憂しと思ひ入りたるさまも、げにいとほしく、心恥づかしきけはひなれば、 「その際々を、まだ知らぬ、初事ぞや。なかなか、おしなべたる列に思ひなしたまへるなむうたてありける。おのづから聞きたま…

人（ひと）の家（いへ）に入（いり）て愚（おろか）なる女（をんな）を擄（とりこ）にするは此（かく）の如（ごと）き者（もの）なり彼（か）の女（をんな）は罪（つみ）を重（かさ）ね各樣（さまざま）の慾（よく）に誘（さそ）はれ 7 常（つね）に學（まなべ）ども眞理（まこと）を識（しる）に至（いた）ること能（あた）はず…

○じひのしよさ　五十三 ○てよろがれすのびるつうですといふ三の善あり　五十四 ○かるぢなれすのびるつうですといふ四の善あり　五十四 ○すぴりつさんとのだうねすとて御あたへは七あり　五十四 ○ぺなべんつらんさは八あり　五十五　○あやまちのおらしよ　五十五　目録之終 第一　キリシタンといふは何事ぞといふ事　二…

「この、数にもあらずおとしめたまふ山里の人こそは、身のほどにはややうち過ぎ、ものの心など得つべけれど、人よりことなべきものなれば、思ひ上がれるさまをも、見消ちてはべるかな。いふかひなき際の人はまだ見ず。人は、すぐれたるは、かたき世なりや。 東の院にながむる人の心ばへこそ、古りがたくらうたけれ。さはた、さらにえあらぬものを、さる方…

廟（べう）でも、みんな水びたしになつて、くづれてしまふのだ。 「水には、かなはない。立ちのかう。」 　張は、夜具をかつぎ、手に麥粉と塩をさげ、妻は、なべや、やくわんや、布ぎれなどを持つた。二人の子どもは、茶わんや、紙や、油や、マッチを持つた。 「もう、こんなところには來ないね。おとうさん。」…

その頃（ころ）わが妻（つま）アンナ婦室（をんなべや）にて紡績（おりもの）をなし、作（つく）りしものをその持主（もちぬし）に屆（とゞ）けしに、 12 彼等（かれら）その賃銀（ちんぎん）を拂（はら）ひ、猶（なほ）そのほかに仔山羊（こやぎ）をも與（あた）へたり。 13 仔山羊（こやぎ）わが家（いへ）に來（きた）りし時（とき）鳴（な…