沈着と無口の秋

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本文[編集]

沈着と無口の秋
萩原恭次郎

過去は崩れ去つた!
私の目的は一つだ!
宿命の鞭を振つて
倦怠と埋没の頂点で
咽喉を突き破つて血は流れた!

私の目的は一つだ!
怒つた意思と怒つた血だ!
沈着と無口の秋!
墓地はより静かに永遠の無と土とを有し
私たちの亡骸の横はる日をまつてゐるであらう!

解題[編集]

作者:萩原恭次郎

底本:萩原恭次郎『死刑宣告』日本図書センター〈愛蔵版詩集シリーズ〉(2004年3月25日初版第1刷発行) ISBN 978-4-8205-9599-1

表記について:旧仮名遣いは初版本(1925年10月18日発行、長隆舎書店)のまま、漢字は常用漢字に改めてある。