坂本龍馬の手紙/坂本乙女、春猪宛 文久3年秋?

提供: Wikisource
ナビゲーションに移動 検索に移動

先便御こしの御文
御哥など、甚おもしろく
拝見仕候。私事
ハ急用これあり、
今日江戸へ参り申候
間、其御被知かた
先日の御文御哥
さしあげ申候。
○先日大和国ニてすこし
ゆくさのよふなる事
これあり。其中に
池蔵太、吉村虎太郎、
平井のあいだがらの
池田のをとをと、
水通のをさとのぼふず
など、先日皆〻
うちまけ候よし。
これらハみな
しよふがわるいニつき、
京よりうつてを諸
藩へおふせつけられ
候ものなり。皆〻どふ
もゆくさする事
をしらず、唯ひとまけに
まけ候よし、あハれ私
がすこしさし引
をもいたし候時ハ、
まだうつての勢ハ
ひとかけ合セにて、打
やぶり候ものをと、
あわれに存申候。
先ハ早、頓首。
               龍より
 乙 様
 春猪様
    足下
  猶かの柳のよふじのつがふの事ハ
  をもわくいつふハいの所は川らづか
  まで申やり候。其文御らん