マトフェイ伝02

提供: Wikisource
ナビゲーションに移動 検索に移動

イイススイロドわうときイウデヤワィフレエムうまれしに、よ、はかにんひがしよりイエルサリムきたりていはく、

うまれたるイウデヤじんわういづるか、けだしわれそのほしひがしたれば、かれはいせんためきたれり。

イロドわうこれきてこゝろさわげり、イエルサリムこぞりてまたしかり。

すなはちおよそさいちようみんかんがくとをあつめて、かれへり、ハリストスいづうまるべきか。

かれへり、イウデヤワィフレエムおいてす、けだしげんしやりてしるされたり、

いはく、イウダワィフレエムよ、なんぢイウダしよぐんうちおいいさゝかちひさしとせず、けだしなんぢよりたみイズライリぼくせんとするきみでんと。

こゝおいイロドひそかはかし、つまびらかほしあらはれしときひ、

かれらワィフレエムつかはしてへり、きて、つぶさをさなことたづね、これはゞ、われげよ、われきてかれはいせんためなり。

かれわうきてけり、よ、かつひがしたるほしかれさきだちてき、つひをさなところいたりて、そのうへとゞまれり。

一〇かれらほしよろこびへざりき。

一一すなはちいへりて、をさなそのはゝマリヤともるをふくしてかれはいそのたからばこひらきて、これれいもつけんじたり、すなはちわふごんにふかうもつやくなり。

一二すでにしてゆめうちに、イロドかへからずとのて、みちよりそのほんかへれり。

一三かれかへりしのちよ、しゆつかひゆめイオシフあらはれていはく、きて、をさなそのはゝたづさへて、エギペトはしり、しこりて、なんぢぐるをて、けだしイロドをさなもとめて、これころさんとはかる。

一四かれきて、かんをさなそのはゝとをたづさへて、エギペトき、

一五しこりて、イロドするにいたれり。これしゆげんしやもつひしところかなふをいたす、いはく、われしてエギペトよりいだせりと。

一六そのときイロドおのれはかあざむかれたるをて、おほいいかり、ひとつかはしてかつつまびらかはかひしときはかり、ワィフレエムおよそのよもさかひうちなるさいをさなこところせり。

一七こゝおいげんしやイエレミヤひしことかなへり、いはく、

一八ラマかなしはなはだしくさけこゑきこゆ、ラヒリそのためきて、なぐさむるをほつせず、きがゆゑなりと。

一九イロドせしのちよ、しゆつかひエギペトおいゆめイオシフあらはれて

二〇いはく、きて、をさなそのはゝとをたずさへて、イズライリけ、けだしをさないのちもとむるものせり。

二一かれきて、をさなそのはゝとをたずさへて、イズライリきたれり。

二二たゞアルヘライそのちゝイロドぎて、イウデヤわうたりときて、しこくことをおそれ、すなはちゆめうちつげて、ガリレヤさかひき、

二三ナザレトづくるまちきたりてこゝりたり、しよげんしやもつて、かれナゾレイとなへられんと、はれしことかなふをいたす。