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ニネベのイサアク神秘論文集/第75論文

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ニネベのイサアク神秘論文集

第75論文

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<< 隠された状態と、そこに存在する力と影響力について >>


[p.348]

あなたは、次のことを真実と認めるであろう。すなわち、驚くべき事柄の実践、未来の予見、誘惑、争いからの休息、あらゆる感​​情への勝利、あらゆる美徳の享受、恩寵による一定期間の慰め、祈りの清らかさ、心の温かさ、霊的な喜び、そして善意と悲しみに満ちた心をもって人が一定期間、自らをいたわるその他すべてのこと。これらすべてにおいて、神はいつでも人の意志を成就するために身をゆだねるであろう。そして神は人の意図と切なる願いを見れば、その願いを叶え、満たすであろう。


[p.349]

霊に属する神秘、すなわち霊的な祈りの際の感情、聖所せいじょまくの背後への心の入り込み、そして不滅の遺産の知覚についてですが、もし人がその義務を果たさなければ、たとえ全被造物がその人のために懇願したとしても、神はそれらを喜んで与えようとはしません。その義務とは魂の清浄です。人が感情の清浄に達すると、目が見たことのないもの、耳が聞いたことのないもの、そして祈りの中で人の心に思い浮かばず求めたことのないものが、清浄によってその人に明らかにされます。清浄は一瞬たりとも神秘と霊的な幻を絶やしません。そして、春の力が地球の自然に働きかけるように、この恵みは清浄によって魂に働きかけます。春の力は谷間の小さな根さえも芽生えさせ、大釜を温める火のように大地を温め、神が地上の自然に蓄えた植物の宝を創造物の喜びと神の栄光のために送り出します。


このように、恵みは、神が魂の本性の中に隠しておられた栄光のすべてを明らかにします。魂にこの栄光を示し、魂をその美しさゆえに喜ばせます。ですから、魂が、神がその中にお与えになった偉大で言い尽くせない宝、情愛と無知という汚れた外套によって隠されていた宝を、情愛という衣を引き裂いた今、神が示してくださった宝を見るとき、魂は神の愛による喜びのあまり捕らわれ、地上のものに背を向けます。


さらに、魂は、自らの美しさを視界から隠していた肉体を思い出すことはありません。すると魂は、その大いなる純粋さによって顔の美しさを映し出す鏡のように、自らの中に天上の美しさを見るのです。聖性は聖なる者にふさわしいものです。正義を成し遂げるためのあらゆる優れた行い、あらゆる奉仕は、孤独なしに遂行し、獲得し、成し遂げることができます。しかし、無関心アパテイアと純粋さは、孤独なしには獲得できません。


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