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ニカイア教父とニカイア後教父: シリーズ II/第9巻/ダマスコのヨハネ/正教信仰の正確な解説/第3巻/第29章

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第3巻

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第29章

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<< 冥界への降下について>>


[1]は神格化されてハデスにくだったが、それは、地上の人々のために正義の太陽[2]が昇ったように、地の下で死の闇と影の中に座する人々に光をもたらすためであった[3]。それは、地上の人々に平和の知らせを、また、盲人に視力を与えた[4]ように囚人に解放の知らせを、また、永遠の救いの創始者を信じる人々には永遠の救いの創始者となり、信じない人々には不信仰の非難となった[5]ように、ハデスの人々にも同じようになられたためであった[6]。すなわち、天にあるもの、地にあるもの、地の下にあるもののすべてが、彼にひざまずくためであった[7]。このようにして、世々縛られていた人々を解放した後、彼はすぐに死人の中からよみがえり、復活の道を私たちに示されたのである。


脚注

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  1. 参照:ルフィヌス、使徒信条の解説;カッシアヌス、ネストリオス反駁第6巻;キュリロス、教理講義 14講。
  2. マラキ 4:2
  3. イザヤ 9:2
  4. イザヤ61:1、ルカ4:19。
  5. 1ペテロ 3章19節。
  6. エイレナイオス、『異端反駁』第4巻45章;グレゴリオス・ナジアンゼン、Orat. 42
  7. ピリピ 2:10


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