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エジプトのマカリオス50の霊的説教/説教33

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エジプトのマカリオス50の霊的説教

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説教33

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<< 私たちは神に絶えず注意深く祈るべきである。>>


1. わたしたちは、身体の習慣や泣き言、沈黙の習慣や膝をかがめる習慣によって祈るのではなく、慎み深く、心に耳を傾け、神がわたしたちのもとに来て、魂のあらゆる出口、あらゆる道、あらゆる感​​覚を通して魂を訪れてくださるまで、神を待ち望むべきです。ですから、神に向かって心が強くある限り、沈黙すべきときには沈黙し、叫ぶべきときには叫び、大声で叫んで祈るべきです。体が働いているときは、携わっている仕事に完全に専念し、そのすべての部分が互いに助け合うように、魂も主への願いと愛に完全に身を捧げ、思いにとらわれたり、さまよったりするのではなく、全力を尽くして努力し、すべての思いを結集し、キリストを待ち望むことに心を集中しましょう。


2. こうして主は魂を軽くし、真の願いを教え、神にふさわしい純粋な霊的な祈りと、霊と真理による礼拝を与えてくださいます。しかし、商売に手を染めた者が、利益を得るための一つの策に満足せず、あらゆる方向で利益を増大させようと躍起になり、一つの策を追い求めては別の策を追いかけ、さらに別の策に走り、常に無益なものを避け、より利益の多いものに走るように、私たちも、真の大いなる利益を得るために、多才さと技能で魂を整えましょう。神は私たちに真に祈ることを教えてくださるのです。このように、主は魂の善意の上に安らぎ、それを栄光の王座とし、その上に座り、安らぎます。これは、主の戦車に繋がれた霊的被造物について、預言者エゼキエルから私たちが聞いた言葉です。彼はそれらを私たちに、全身の目として表現します。魂は神を運ぶものであり、むしろ神に運ばれるものであり、全身の目となるのです。


3. 主人が家にいる家は、あらゆる秩序と美しさと礼節に満ちているように、主が共にいて、そこに留まる魂も、あらゆる美しさに満ちています。そこには、主とその霊的な宝が住人として、また御者としています。しかし、主人が留守で、主人が不在の家は悲惨です。それは荒れ果て、荒廃し、あらゆる汚れと無秩序に満ちています。預言者が言うように、そこにはセイレーンと悪霊が住み着いています。荒れ果てた家には、猫や犬、そしてあらゆる汚れが潜んでいます。その悲惨な堕落から立ち上がらず、家の美しい主人であるキリストを住人として受け入れず、汚れの中に留まり、その内部に、自分の花婿に敵意を抱くように説き伏せ、キリストからその考えを堕落させようとする者たちがいる魂は悲惨です。


4. しかし、主が、魂が全力を尽くして立ち直り、常に主を求め、昼も夜も主を待ち望み、すべてのことにおいて絶えず祈るようにと命じられたとおり主に叫び求めるのを見ると、主は約束どおりに復讐し、魂の中の悪から魂を浄化し、傷や汚れのない花嫁を御自分に差し出すであろう。


さて、もしあなたがこれらの事がらが真実であると信じるならば、そして実際そうであるならば、あなたの魂が自分を導く光と、主である真の食べ物と飲み物を見つけたかどうか、自分自身に気をつけなさい。もし見つけていないなら、得られるように夜も昼も求めなさい。太陽を見るとき、真の太陽を求めなさい。なぜなら、あなたは盲目だからです。光を見るとき、あなたの魂の中を見て、真の光、良い光を見つけたかどうかを見なさい。感覚に触れるものはすべて、魂の真の実態の影です。目に見える人とは別に、あなたの内にもう一人の人がいます。サタンがその目を盲目にし、サタンがその耳を聞こえなくしました。そしてイエスはこの内なる人を完全にするために来られました。栄光と力が、父と聖霊と共に永遠に彼にありますように。アーメン。


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