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エジプトのマカリオス50の霊的説教/説教13

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エジプトのマカリオス50の霊的説教

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説教13

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<< 神がキリスト信徒に期待する成果。>>


1. 見えるものはすべて神によって造られ、神は人々に慰めと楽しみを与えるためにそれらを与え、また義の律法も与えた。しかしキリストの来臨の時から、神は別の実、すなわち義、心の清さ、正しい良心、優しい言葉、聖なる良い考え、聖徒のあらゆる規律を求めるようになった。主はこう言われる。「あなたがたの義が律法学者やパリサイ人の義にまさっていなければ、あなたがたは天の御国に入ることはできない。律法には『あなたは不品行をしてはならない』と書いてある。しかしわたしはあなたがたに言う。『欲しがってはならない、怒ってはならない』。」神の友、キリストの兄弟、子になりたいと願う者は、他の人よりも何かをしなければならない。つまり、心と思いを神に捧げ、思いを神に向けることである。このようにして、神はひそかに心に命と助けを与え、御自身を心に委ねるのである。人が神に自分の秘密、つまり自分の心と思いを捧げ、他のことに没頭したり、放浪したりせず、自分自身に制約をかけるとき、主は彼をより神聖で純粋な神秘に値する者とみなし、彼に天の食物と霊的な飲み物を与える。


2. 財産を多く持ち、召使いと子供を持つ人は、自分の子供に与えるのとは別の食物を召使いに与えます。子供は父の跡継ぎであり、父と同じようになって父と共に食事をするからです。そのように、家の真の主人であり、自らすべてを創造されたキリストは、邪悪な者や恩知らずの者を養いますが、ご自身の財産から生み出し、恵みを与え、主が形づくられた子供たちには、他のどの子よりも特別に、食事と食物と飲み物を供給します。彼らは父なるイエスと共に行き来しながら、主ご自身の賜物を受けます。主がこう言われるとおりです。「わたしの肉を食べ、わたしの血を飲む者はわたしに宿り、わたしもその人に宿る。その人は死を見ることがない。」真の相続財産を持つ者は、天の父の子供として生まれ、父の家で過ごします。主が「しもべは家にとどまることはないが、子は永遠にとどまる」と言っているとおりです。


3. ですから、もし私たちが天の父から生まれたいと願うなら、私たちは他の人類にまさる何かをしなければなりません。つまり、勤勉、努力、熱意、愛、善行、信仰と畏れ、そのような大きな善いものを手に入れて神を受け継ぐことを望むことです。主は私の相続分、私の杯の分け前です、と書いてあります。このように、主は私たちの善い決意と忍耐を見て、その慈悲を施し、罪の汚れと私たちの中にある永遠の火から私たちを清め、私たちを神の国にふさわしい者としてくださいます。主の優しいあわれみと、父と子と聖霊の示された善意に栄光がありますように。アーメン。


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