イオアン伝03

提供: Wikisource
ナビゲーションに移動 検索に移動

イオアンに因る聖福音

第三章[編集]

1 ファリセイうちはニコディムとひとあり、イウデヤじんつかさひとりなり。

2 ひとよるイイススにきたりて、かれへり、ラウワィわれらなんぢかみよりきたりしなるをる、けだしなんぢおこなところきうちょうは、かみこれともにせずば、ひとおこなあたはず。

3 イイススかれこたへてへり、われまことまことなんぢぐ、ひとうへよりうまれずば、かみくにるをず。

4 ニコディムかれふ、ひとすでゆれば、いかんうまるゝをん、あにふたゝびそのはゝはらりて、うまるゝをんや。

5 イイススこたへてへり、われまことまことなんぢぐ、ひとみづおよしんよりうまれずば、かみくにるをず。

6 にくよりうまれしものにくなり、しんよりうまれしものしんなり。

7 なんぢなんぢうへよりうまるべしとひしをあやしむなかれ。

8 かぜほつするところく、なんぢそのこゑけども、そのいづこよりきたり、いづこくをらず、およしんよりうまれしものくのごとし。

9 ニコディムかれこたヘてへり、いづくんことあるをん。

10 イイススこたへてへり、なんぢはイズライリのたるに、なほことらざるか。

11 われまことまことなんぢぐ、われらところひ、ところしょうす、しかうしてなんぢわれらしょうけず。

12 われことひしに、なんぢしんぜざれば、てんことはゞ、なんぢいづくんしんぜん。

13 てんよりくだりしひとなほてんものほかに、てんのぼりしものなし。

14 モイセイがりてへびげしごとく、ひとくのごとげらるべし、

15 およかれしんずるものほろぶるなく、すなはちえいゑんいのちためなり。

16 けだしかみあいして、そのどくせいたまふにいたれり、およかれしんずるものほろぶるなく、すなはちえいゑんいのちためなり。

17 けだしかみそのこつかはしゝは、ていざいせんためあらず、すなはちかれりてすくはれんためなり。

18 かれしんずるものていざいせられず、しんぜざるものすでていざいせられたり、かみどくせいしんぜざりしゆゑなり。

19 ていざいとはごとし、ひかりきたりしに、ひとびとひかりよりもおほくらやみあいせり、かれらおこなひあしかりしゆゑなり。

20 けだしおよふぜんものひかりにくみて、ひかりかず、かれおこなひめられざらんためなり、そのしきゆゑなり。

21 しかれどもしんじつおこなものひかりく、かれおこなひあらはれんためなり、かみりておこなはれしゆゑなり。

22 のちイイススそのもんとともにイウデヤのきたり、かれらともかしこりて、せんさづけたり。

23 イオアンもまたサリムにちかきエノンにりて、せんさづけたり、かしこにはみづおほゆゑなり、ひとびときたりてせんけたり。

24 けだしイオアンいまひとやくだされざりき。

25 ときにイオアンのもんとはイウデヤじんきよめこときてろんおこせり。

26 イオアンにきたりて、これヘり、ラウワィなんぢともにイオルダンのそとりて、なんぢしょうせしところものよ、かれせんさづけ、ひとみなかれく。

27 イオアンこたへてへり、てんよりさづけられしにあらざれば、ひといつくるあたはず。

28 かつて、われはハリストスにあらず、すなはちそのまへつかはされしものなりとひしことは、なんぢみづかためしょうす。

29 はなよめあるものはなむこなり、はなむこともちてかれものは、はなむここゑためはなはだよろこぶ。いまよろこびてられたり。

30 かれちやうずべく、われせうすべし。

31 うへよりきたものばんいううへり、よりするものぞくし、そのところまたぞくす、てんよりきたものばんいううへり。

32 かれそのところきしところしょうす、しかうしてかれしょうくるものなし。

33 そのしょうけしものかみまことなるをいんしょうせり。

34 けだしかみつかはしゝものかみことばふ、かみしんあたふるにはますめもつてせざればなり。

35 ちゝあいし、しかうしてばんぶつそのてさづけたり。

36 しんずるものえいゑんいのちたもち、しんぜざるものいのちざらん、すなはちかみいかりそのうへとゞまる。