解析概論/第9章/加法的集合函数
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[編集] 111.加法的集合函数
σ 系
における加法的集合函数
の定義は既に述べた(403 頁),すなわち
(1º)
単純和
に関して
.これより後,簡単のためこの定義に次の条件を追加する.
(2º)
一つの
集合
の内で,
は有限である:
ならば 
この条件のために次の定理が成り立つ.
定理 94.
は
において有界である.すなわち一つの定数
をもって,
なるとき,
.[証]
と置けば定義の (2º) によって
,もしも
が有界でないとするならば,任意の
をもって

が存在する.従って


または
の内で
は有界でないはずである.今両者のうちで
が有界でないほうを改めて
と書いて,同様の考察を継続すれば,
(1)

を得る.そこで
とすれば


定理 95.
が加法的ならば,
のとき 
加法的集合函数
が与えられているとき
(2)

によって,集合函数
が定義される.
を空集合とすれば,
だから,上記の
は
,
は
,従って
(3)

定義.
をそれぞれ
の正の変動(または変分),負の変動といい,また
を
の絶対変動(または全変動)という.定理 96.

定理 97.
は加法的である.[証]
を単純和とし,
と書いて,
を証明する. 任意に
を取って
とする.然らば上限としての
の意味によって,

がある.そこで
とすれば,これも単純和で,
だから,

は収束するが,
は任意だから
. 逆に
とすれば,
は単純和で,

は任意だから
.故に
.すなわち
は加法的である.従って
も加法的である.定理 98.
上下限
は
内で到達される.すなわち
1º
なる分割があって[Hahn の分割],

2º
ならば,
,
ならば,
.3º
なる
に関しては

[証]
(4)

の存在を示せばよい.そうすれば(定理 96)


2º も (4) から得られる.実際,(4) から
だから,
なるとき
.同様に
だから,
なるとき
.
次に,
ならば,2º によって
,従って
.また
ならば
.故に
は
の Hahn 分割である.それが 3º である.
を求めよう.
と置く.そのとき
より小なる一定の
に対して

が
内にある.そうして


に関して


で
は任意だから,
の極限へ行って,
. 一方,
から,
.よって 404 頁 (2) と同様に(あそこの
に
をあてて),

に行って
.
すなわち
は (4) に適合する.
に関して述べたのと同様である.
の場合に帰する.
を単純和とすれば,

だから,

は 