解析概論/第8章/直交座標
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[編集] 99.直交座標
前節に述べたように,
のうち二つを固定すれば,
線,
線,
線の接線の方向余弦はそれぞれ行列
![\begin{matrix}
\dfrac{\partial x}{\partial u} &
\dfrac{\partial x}{\partial v} &
\dfrac{\partial x}{\partial w}\\[10pt]
\dfrac{\partial y}{\partial u} &
\dfrac{\partial y}{\partial v} &
\dfrac{\partial y}{\partial w}\\[10pt]
\dfrac{\partial z}{\partial u} &
\dfrac{\partial z}{\partial v} &
\dfrac{\partial z}{\partial w}
\end{matrix}](http://upload.wikimedia.org/wikisource/ja/math/a/b/7/ab7166b25a50edbb650bd686068e5e8c.png)
の縦列に比例する(369 頁).応用上最も取り扱いに便利なのは,これらの曲線が互に直交する場合で,そのとき
を直交座標という.直交座標では,上記行列の列の間に直交条件

が成り立つ.すなわち前節 (3) における

故に直交座標に関しては 前節 (2),(5),(12) が次のように簡約される.
(1)

(2)

(3)

極座標は最も普通に用いられる直交曲線座標である.すなわち
に
を代用して
から
は各縦列の元の平方の和である.すなわち
故に (1),(2) から
面積に関しては曲面が
の形で与えられているとすれば,(4) から
従って
特に球面(
定数)上で余緯度
,経度
を曲線座標とすれば,(6) から
(7) によって球面上の面積が次のようにして計算される.今北極
から球面上の点
への直線距離を
とすれば,
の極座標を
とするとき
故に (7) から
今球面が閉曲線
で二つの部分に分かたれるとき,その一つの部分を
とする.北極が
の内部にあるように座標軸を取って,
上の点
においては
とする(
に関する
の方程式).然らば面積
は(記号
は 209 頁,脚注)
例えば
を一定とすれば,球分の面積として
を得る.特に
とすれば球の全面積として
を得る.
に
を代用して


は各縦列の元の平方の和である.すなわち


(4)

(5)

の形で与えられているとすれば,(4) から

(6)

定数)上で余緯度
,経度
を曲線座標とすれば,(6) から

(7)

から球面上の点
への直線距離を
とすれば,
の極座標を
とするとき


で二つの部分に分かたれるとき,その一つの部分を
とする.北極が
の内部にあるように座標軸を取って,
上の点
においては
とする(
に関する
の方程式).然らば面積
は(記号
は 209 頁,脚注)
(8)
![S=\int_{[C]}d\sigma=\int_0^{2\pi}d\varphi\int_0^\rho \rho\,d\rho
=\frac12\int_0^{2\pi} \rho^2\,d\varphi.](http://upload.wikimedia.org/wikisource/ja/math/5/2/f/52f4e9ce4b7923c5231929541352ded7.png)
を一定とすれば,球分の面積として
を得る.特に
とすれば球の全面積として
を得る.
(8) は
を含まないから,
軸上原点を球の中心としなくてもよい.
楕円座標を直交座標の他の一例として取ってみる.今
とすれば同焦点の二次曲面
の中で,一点
を通るものが三つある.すなわち与えられた
に関して (9) を満足せしめる
の三つの実数値
があって,それらは次のように配置される.
には楕円面,
には一葉双曲面,
には二葉双曲面が対応して,それらは二つずつ直交する.故に一つの八分象限(octant),例えば
における
と半直角柱
における
との間に一対一対応が成り立つ.
を点
の楕円座標というのである.
を変数とするとき,(9) の根が
であることから,
に関する次の恒等式を得る:
これから
または
を掛けて後
に
を代入して
を得る.これによって
が
で表わされる.これらを対数的に微分して
これらを平方して加えて(直交条件を用いて)
における係数
が求められる.例えば
であるが,それを手短かに計算するために (10) の右辺の分母を
と置いて,(10) を
に関して微分してから,
に
を代入すれば
従って
ここで
であった,また分母の根号の下で
である.これを (2) へ入れて
を得る.

(9)

を通るものが三つある.すなわち与えられた
に関して (9) を満足せしめる
の三つの実数値
があって,それらは次のように配置される.

には楕円面,
には一葉双曲面,
には二葉双曲面が対応して,それらは二つずつ直交する.故に一つの八分象限(octant),例えば
における
と半直角柱

との間に一対一対応が成り立つ.
を点
の楕円座標というのである.
を変数とするとき,(9) の根が
であることから,
に関する次の恒等式を得る:
(10)

または
を掛けて後
に
を代入して
(11)

が
で表わされる.これらを対数的に微分して


が求められる.例えば


に関して微分してから,
に
を代入すれば
同様に,
(12)

(13)

であった,また分母の根号の下で
である.これを (2) へ入れて
を得る.
面積に関しては,一例として楕円体の表面
を取れば,
.よって
において
と置いて
これを区域
において積分すれば,上記楕円体の表面積の
を得るが,その積分はもちろん楕円積分である.

.よって
において
と置いて


において積分すれば,上記楕円体の表面積の
を得るが,その積分はもちろん楕円積分である.
から,錐面
が截り取る面積
で,錐面上では

を加えて


