解析概論/第6章/Fourier級数に関するDirichlet-Jordanの条件
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[編集] 80. Fourier 級数に関する Dirichlet-Jordan の条件
これは本章の予定外であるけれども,上記第二平均値定理の応用の一例として附記するのである.
定理 69. [Dirichlet-Jordan]
区間
において有界変動の函数
は Fourier 式に三角級数に展開される.ただし,
の不連続点においては,級数は

に等しいから,Fourier 級数の部分和を
とすれば

まず次の予備定理から始める.
[Dirichlet の積分]
区間
で
が有界変動ならば
(1)

定理 38 によって
を単調増大と仮定してよい.
さて
故に (1) は次のようになる.
に
を代用すれば,
は
において単調増大で,
故に,この仮定の下において
を証明すればよい.
とする.然らば第二平均値の定理[* 1]を区間
に適用して
は収束するから
は
の函数として
において有界である.従って上の等式の最後の積分は,絶対値において一定の限界以内にある.その限界を
とすれば
さて,このように
をきめたところで
に第二平均値の定理を適用すれば(仮定 (2) を用いて)
を得るが,今度は
だから
を十分大きく取れば
従って今
において
とすれば
(4),(5) から
で,
は任意であったから,(3) 従って (1) が証明されたのである.
を単調増大と仮定してよい.さて


に
を代用すれば,
は
において単調増大で,
(2)

(3)

任意に
を取って,仮定 (2) によって

に適用して

は収束するから
は
の函数として
において有界である.従って上の等式の最後の積分は,絶対値において一定の限界以内にある.その限界を
とすれば
(4)

をきめたところで


だから
を十分大きく取れば

において
とすれば
(5)


は任意であったから,(3) 従って (1) が証明されたのである.
さて定理 69 であるが,
から生ずる Fourier 級数の部分和を
とすれば,§74,(2) のように,
これから
を求めるのであるが,右辺の積分記号の下で分母の
を
で置き換えてよい.実際(
と略記して)
さて (1) によって
故に (7) から
同様に
故に (6) において
すなわち定理 69 が証明されたのである.
から生ずる Fourier 級数の部分和を
とすれば,§74,(2) のように,
(6)

を求めるのであるが,右辺の積分記号の下で分母の
を
で置き換えてよい.実際(
と略記して)
(7)

(8)

(9)

(10)


混雑を避けるために述べなかったけれども,上記証明を読み返してみると,
が連続なる部分区間においては (7),(8),(9),(10) における収束が,
に関して一様であることがわかるであろう.然らば定理 66 は特別の場合として定理 69 に含まれる.しかし我々は §73 に述べた一般的の考察法を紹介することが解析概論としてはむしろ適切と考えたのである.
が連続なる部分区間においては (7),(8),(9),(10) における収束が,
に関して一様であることがわかるであろう.然らば定理 66 は特別の場合として定理 69 に含まれる.しかし我々は §73 に述べた一般的の考察法を紹介することが解析概論としてはむしろ適切と考えたのである.
に関して
は
のとき
になり,また
において単調増大であるから,
を当てれば,極限は