解析概論/第6章/Fourierの積分公式
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[編集] 81. Fourier の積分公式
前節で証明したことは,つまり区間
において有界変動の函数
に関して

が成り立つことである.証明の根拠は Dirichlet の積分(289 頁,(1))であったから,今もし
を
において(すなわち任意の閉区間において)有界変動とするならば,右辺の積分区間は
なる任意の
でよい.そのとき
は
に無関係だから,もしも積分が可能ならば,区間を
としてもよい.そのためには
(1)

が存在すれば十分である.すなわち,この条件の下において,
(2)

さて

だから,上記
の下は
(3)

になる.もしも,ここで積分の順序を換えてよいならば,(2) の右辺は

になる.あるいは積分変数
を
にかえて,次の公式が得られる.
[証]
まず
は任意の閉区間で滑らか,または区分的に滑らかであるとする[* 1].然らば(定理 41)
(5)

のとき左辺は積分 (3) に収束するから,
(6)

は収束するから,


は
に等しい.実際,条件 (1) によって任意の
に対して
が十分大きいとき

の下はどちらも絶対値において
よりも小さい.
は任意であったから,
は
である.すなわち

の下へ入れれば,よかったのである.積分公式 (4) の右辺は

であるから,
が偶函数または奇函数ならば,どちらか一項が
になって,公式 (4) の右辺が次のようになる.
偶函数:

奇函数:

[例]

は偶函数だから


