解析概論/第6章/積分法の第二平均値定理
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[編集] 79. 積分法の第二平均値定理
積分法の第二平均値定理は,本書ではこれまで応用の機会に出会わなかったから,それを述べなかったが,定理は重要だから,ここに附記する.
すでに §45 に述べた Abel の級数変形法で用いた初等的の不等式が,ここでも証明の根拠になる.すなわち


から,和

を作るとき,もしも

ならば
(1)

次の証明でこれを用いる.
定理 68. [積分法の第二平均値定理]
区間
において
は積分可能,また
は有限で単調とする.然らば

が存在する.[証]
仮定によって,
において
も
も積分可能だから,従って
も積分可能である(§31,(6º)).
が積分可能だから,§30 の記号によれば,区間
の分割
において,細区間
の最大幅を
とすれば

と
との間の誤差は,絶対値において,
以内に止まる.積分可能は,すなわち
のとき
を意味する.
今任意に
を取る.その
に対応して
を十分小さく取って,分割
に関して
とする.
に含まれる部分区間
に関して通用する.すなわち
に注意すれば
(2)

さて
において
は
に関して連続である(定理 34).それの最小値,最大値をそれぞれ
とする.
(3)

を単調減少(不増大),かつ
と仮定して,上記不等式 (1) の
と
とに
と
とをあてる.然らば (3) から

をきめておいて,
とすれば

は任意であったから,


は
の中間値である.
は
において連続なる函数
の最小,最大の値であったから,
なる或る値
に関して(中間値の定理)

(4)
は単調減少で
としたが,後の条件
を撤回して
を単に単調減少とすれば,
だから,
に
を代用して (4) から


だから

に
を代用すれば,この公式は
が有界で単調増大なるときにも成り立つ.
または
において
が連続でないとき,
を
に換えても定理は成り立つ.すなわち

- ↑ 同様に,
が単調増大ならば


