解析概論/第3章/積の積分(部分積分または因子積分)
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[編集] 35.積の積分(部分積分または因子積分)
[例 1]
(2) において
とすれば

とする.そのとき
ならば
において最後の積分は収束する.よって

で割って

が得られる.(90 頁の表参照.)
一般に


[例 2]


が自然数ならば,この公式を
の指数が
になるまで繰り返して,不定積分ができる.よって
が多項式ならば
が求められる.例えば
を
次の多項式とすれば

によって

[注意]
上記の積分において,
に
を,
に
を代用すれば

が自然数ならば,これを繰り返して
,または変数を換えて
に達する.

[例 3]




を任意の定数とするとき

の不定積分

[注意]
Gaussの記号
は
を表わす.
.[例 5]
Wallis の公式.
を自然数として


故に


が偶数と奇数との場合を区別して
(1)

(2)

(3)

ならば
,従って


故に
(4)

(5)

(6)



(7)


故に
(8)

または 
は‘漸近する’の略記で,
は
を意味する.[例 6]

において変数
を
または
に変換すれば,それぞれ

ならば
故に



のとき両端辺は
に収束するから

[例 7]
の
階までの導函数が連続ならば,部分積分を反復応用して
(9)

これを応用して Taylor 公式の剰余項を積分として表すことができる.今区間
において
の第
階までの導函数が連続であるとして,(9) において
とすれば
だから
を得る.右辺で
のとき
になる項を整理して書き直せば
これは Taylor の公式であるが,剰余項が
なる形ででている.
において
の第
階までの導函数が連続であるとして,(9) において
とすれば
だから
![\begin{align}
\int_a^b (b-x)^{n-1}f^{(n)}(x)\,dx
=\Big[(b-x)^{n-1}f^{(n-1)}(x)+(n-1)(b-x)^{n-2}f^{(n-2)}(x)+&\\
\cdots+(n-1)!\,(b-x)f'(x)+(n-1)!\,f(x)\Big]_a^b&
\end{align}](http://upload.wikimedia.org/wikisource/ja/math/a/6/d/a6d9aec0f102ec57c994a73663e64820.png)
のとき
になる項を整理して書き直せば


- ↑
は正でも負でも
.故に
.後の不等式は
から得られる.
が連続ならば

![[uv]_a^b=\int_a^b uv'\,dx+\int_a^b u'v\,dx,](http://upload.wikimedia.org/wikisource/ja/math/d/3/a/d3a9a20f1c4ac4f7fcda731320860a3d.png)
![\int_a^b uv'\,dx=[uv]_a^b-\int_a^b u'v\,dx.](http://upload.wikimedia.org/wikisource/ja/math/c/1/c/c1c13a02412129e164e1a923b0fcb8b1.png)


,また
.


![\Big[e^{-x} x^s\Big]_\varepsilon^l
=-\int_{\varepsilon}^l e^{-x}x^s\,dx+s\int_\varepsilon^l e^{-x}x^{s-1}\,dx.](http://upload.wikimedia.org/wikisource/ja/math/7/5/f/75ffba8b01c18ef4d263ee9cca7aa46c.png)
のとき左辺は 
が自然数ならば



として
は
の中間の或る値である.それを


とすれば

とすれば

が
.故に
.後の不等式は
から得られる.