新鉄道唱歌
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新鉄道唱歌
表記は歴史的仮名遣とし、漢字制限はJIS X 0208に文字が収録されていれば元の漢字をそのまま使った。
[編集] 日本放送協会編
- 作詞:土岐善麿
- 作曲:堀内敬三
東海道1編
- 帝都をあとに颯爽と 東海道は特急の 流線一路富士さくら つばめの影もうららかに
- 横浜過ぎて野はみどり 松風ふくや鎌倉の 歴史の名残浪遠く 銀幕花のいろ競う
- 小田原ゆけば湯の箱根 天下の険もバス電車 越えゆく伊豆の海青く 温泉湧きて谿深し
- 科学のちから一念の 大地の闇を貫きて 丹那に入れば今ここに 時代は進むまっしぐら
- 霞の高嶺雪の富士 松原遙か静岡へ 石垣苺澤そえて 三国一よ世界一
東海道2編
- 新茶のかおりほのぼのと 甍も匂う静岡市 駿府の趾に家康の 栄華の夢を偲ぶかな
- 川波白き大井川 島田金谷の宿々に 今なお残る朝顔の 昔がたりも哀れなり
- その名も優し浜松の 松風ならぬ青空に 爆音高く飛び交うは わが陸軍の飛行隊
- 弁天島の真帆片帆 浜名湖過ぎて豊橋や 稲荷詣の客下りて 島影すずし蒲郡
- 日本照らす草薙の 御剣祀る御社 熱田の宮を拝めば 名古屋の駅ははや近し
伊勢路編
- 春風かおる菜花の 伊勢路の旅のうららかさ 桑名祭は鉦太鼓 石採神事の賑わしさ
- 万古の煙空高く 築港ひろき四日市 温泉玉如す湯の山は 渓間の紅葉桜狩
- 鈴鹿の峰を右に見て 伊勢は津で持つ安濃の津の 阿漕が浦は浦清み 暑さを洗う人の浪
- 朝日に匂う敷島の 日本精神を鈴屋に たずねて仰ぐ松阪や やがて宮川宇治山田
- 神の都の神路山 内外の宮を伏し拝み 二見の浦の夫婦岩 動がぬ御代を祈らばや
尾張・美濃・近江路編
- 黄金の鯱の真かがやく 天守そびゆる名古屋城 富の中京観巡りて 古え訪わん中村に
- 風折烏帽子腰蓑に かがり火におう鵜飼舟 長良の流いさぎよさ 岐阜市過ぐれば大垣市
- 東西両軍決戦の 名残を留むる関が原 伊吹の夏はハイキング 冬はスキーの人の山
- 彦根の城に登り立ち 望む湖国の遠霞 石山寺の月影に 式部をしのぶ源氏の間
- 琵琶湖の水に恵まれて 湖畔につづく工業市 大津を出でていざ行かむ 八景めぐり島めぐり
近畿編
- 逢坂山を越えたれば 醍醐山科紅葉して 平安京をみんなみへ 加茂の流れの白く行く
- 御代の初めの高御座 めぐりて立ちし百官の 威儀かたちどる山々は 盛りの秋の色深し
- 鳳凰堂のなおも立ち 源平の武者たたかいし 宇治を思えば神在ます 八幡の山に霧上る
- 大坂城の天守閣 光り輝く高き屋に 伸る力の限りなし 平和の都市を望むべし
- 淀川の橋風きよく 芦屋住吉六甲の 山に続きて今入るは 大楠公の神戸駅