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夕顔 作者:不詳
地歌。源氏物語巻四の夕顔をうたったもの。作曲は、菊岡検校。箏手付は、八重崎検校。
すむは誰、訪《と》ひてや見んと黄昏に、寄する車の音信《おとづれ》も、絶えてゆかしき中垣の隙間もとめて垣間見や、かざす扇に薫《た》きしめし、空炷《そらだ》きもののほのぼのと、主は白露光を添へて、いとど栄えある夕顔の、花に結びし仮寝の夢も、覚めて身に染む夜半の風。