代数的整数論
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前篇 一般論 [編集]
第1章 代数的整数 [編集]
第2章 代数体の整数「イデヤル」 [編集]
本章では,与えられたる一つの代数体の内に於て,整除の関係を論ずる.その体を
と名付け,それを
次とする.文字
にはこの意味を留保する.
大体は「ギリシヤ」字
などで
に属する数,特に整数を表わし,「ロオマ」字
などでは有理数,特に有理整数を表わすことにする.一々断わらないこともあろう.尤も例外の場合もある.
第3章 剰余類 [編集]
第4章 「イデヤル」の類別 [編集]
第5章 「ミンコフスキ」の定理の応用 [編集]
第6章 相対的の体 [編集]
第7章 判別式 共軛差積 [編集]
吾々は今代数的整数論に於て解説の最も難渋なる一章に入る.問題は古くて,しかも基本的であるのに,整理が不行届で,心持がよくないのである.
第8章 「ガロワ」体 [編集]
- 「ガロワ」体の置換群
- 分解体
- 惰性体
- 任意の体
に於ける素因子分解 - 共軛差積・判別式定理の証明
- 分岐体
- 中間体に於ける分岐
- 判別定理 (
の
成分) - 円体
- 円体に於ける素因子分解
- Kronecker の定理
第9章 単数 [編集]
第10章 素数進法 (p 進法) [編集]
後篇 類体論 [編集]
代数的整数論に於て,一般論以上,現今相当に整理されているのは,相対的「アアベル」体論であって,それは Gauss,Kummer,Kronecker,H.Weber,Hilbert 等の整数論に関する主要なる業蹟を包括する.目今流布の通称に従って,類体論の名目の下に,本書の後篇として,その要項を述べる.引用する文献の中,重なるものを次に掲げる.
(1)Takagi,Ueber eine Theorie des relativ-Abel'schen Zahlkörpers (1920).東京帝大,理学部紀要,41.〔略記:紀要〕
(2)Hasse,Bericht über neuere Untersuchungen und Probleme aus der Theorie der algebraischen Zahlkörper,I (1926),Ia (1927),II (1930),.独逸数学協会年報.〔略記:報文〕
(3)Artin,類体論講演,Göttingen 大学に於て (1932).謄写版.〔略記:講演〕
(4)Hasse,類体論講義,Marburg 大学に於て (1932-33).謄写版.〔略記:講義〕
(5)Chevalley,Sur la theorie du corps de classes dans les corps finis et les corps locaux,東京帝大,理学部紀要,2 (1933).〔略記:紀要〕
本書では,著者の旧稿(1)の思潮を主調として,(3),(4),(5)によって,それを簡易化して述べる.
第11章 合同類別 [編集]
第12章 解析的の考察 [編集]
第13章 基本定理 [編集]
第14章 分解定理 同型定理 相互律 [編集]
第15章 存在定理 導手定理 [編集]
第16章 集結定理 [編集]
前章までで,「アアベル」体の基礎論は一段落に達したと言うてもよかろうと思われる.本章では§12.4の立場に返って,
上の一般体
の中に於ける「アアベル」体の特質を述べて,現今の類体論の限界を考察する.
附録 [編集]
(1) 二次体論 [編集]
Gaussの二次形式論は現代的に言えば(絶対)二次体論で,それが類体論の芽生であった.今類体論の最も簡単なる一例としてその要点を述べる[* 1].
(2) 円分体の類数 [編集]
§12.2に述べたように,代数体
の「イデヤル」類の数
は Dedekind の函数
の極
に於ける留数から求められるが,
が円分体なるとき,類数
が有限なる形に計算されている.この
の計算式は古典整数論の最高成成績の一つであって,多分に整数論的の興味を具え,現今では Fermat の問題に関係してしばしば引用されるものである.
円分体の類数
の計算は,「イデヤル」論の発生以前に,実質的に既に Kummer が遂行したのであるが,現今手近な文献で,それを詳しく述べているのは Dedekind の「ヂリクレ」整数論講義,附録XIであろう.Dedekind の叙述は勿論立派なものだけれども,表現がやや古風になっているから,記号だけでも変更して,現代的に読み易く述べて見たいと思うのであるが,計算法の要点を鮮明にするために,Dedekind と同様に円の素数(
)分体のみを考察する.
を有理素数とする.特別に断らなければ
(3) 「イデヤル」論の基本定理 [編集]
本書第2章に述べた「イデヤル」論は Dedekind の創意に出たもので,それは彼が編輯した Dirichlet の整数論講義第二版の附録として発表せられ,その後第三版及び第四版に於て,改良,拡充されたのであった.
Kronecker は同時代に,全く異なる方法によって,代数的整数論の基礎を確立した.その方法は有名なる論文,一般代数的数の整数論綱要[* 2]に述べてある.今簡易化された形に於て,その大要を次に説明する.
の「ノルム」
の理論

に於ける 
の 

函数
函数
に於ける整除